マレーシアで走っている車、国産車が大多数

マレーシアにおける人気の車は日本の車。トヨタ、ホンダ、ニッサンを沢山見かけると思うが、それと同時に、特に都市部では一部ビジネスマンや裕福層が所有するヨーロピアンカーも目に付く。

しかし、なんといっても庶民の手に届きやすいのは国産車!

マレーシアには2社の国産車がある。プロトン(Proton)とペルオドゥア(PerOdua)だ。

プロトンは、元マハティール首相が1983年に創設した。ハイテク工業化を目指していた当時、初の国産車とあってマレーシア人にとって誇り高きブランドだった。元マハティール首相のリーダーシップによって、国民は進むべき目的が定められていた、今思うと最も意気揚々としていた時代だ。

一方で、ペルオドゥアは、1992年設立され、すべてダイハツのモデル。現地政府企業3社とダイハツ、三井などの資本合併で、小型のエコノミーカーモデルが多い。

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さて、ローカル自動車ブランドの最近の動きは?

プロトンは、昨年2017年、経営苦戦に陥っていたところを中国のGeelyに49.9%売却、経営の立て直しをはかっている最中だ。

一方で、ペルオドゥアはナンバーワンのセールスを保っている。

免許を取得して初めての自家用車購入はmyviと言われているほど若者に人気のあるペルオドゥア社。

好評の理由は、人気のダイハツモデルとメンテナンスサービスであるらしい。

昨年にはMyvi第3ジェネレーションモデルを発売し、売り上げもさらに好調。Myviの競争相手は、プロトンでいうとIrisという名目だが、マレーシアオートモービル協会の統計によると2016年には207,110台の販売記録を出しており、プロトンの約3倍だ。

Myvi第3ジェネレーションモデルは、アドバンス安全システムを搭載したことにより、ハイエンドカーのみが持つ機能という従来の考えを覆した。価格はRM44,300(約130万円)から。現在最新人気ナンバーワンはMyvi からAxiaに移行している。

プロトンの今後のプランは、というと、Geelyからの情報によると、プロトンは今後4WDと人工知能車に力を入れていくという。よりよいディーラーネットワークやサプライチェーンを確立。

アセアンにおける右通行運転車生産ハブの育成を目指しているという。

しかしながら、早くもマレーシアで4WD一本勝負は無理だ、中国は日本や韓国車を比較してまだまだ劣っていると言う意見が多く、中国社ががんばっても無理と言う憶測が飛んでいる。プロトン自体のクオリティーも良くないと感じている国民は多く、それを良い方向に持って行くには時間がかかるだろうという意見が多い。

今後数年は、プロトンの再建イメージチェンジモデルとペルオドゥアの最新モデルのバトルとなりそうだ。

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YasminYoko

マレーシア、クアラルンプールに在住。渡航して32年、ライター、リサーチ、コーディネートをはじめ翻訳通訳、日本語教師、個人輸出業を手がける。

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