1本2元！？休日の繁華街に出現する「台湾式おでん」のお店

日本人がこよなく愛する庶民派グルメのおでんは、海を越えたここ台湾でもポピュラーな食べ物。日本の味に台湾文化をプラスした「台湾式おでん」を味わうなら、台南孔子廟近くにある「台湾黒輪」がおすすめです。レトロな雰囲気ただようお店で味わう、懐かしいけど新しい...そんな「台湾式おでん」をご紹介します。

コンビニでもおなじみ「台湾式おでん」

ダシがしっかり染み込んだアツアツのおでんは、台湾でもポピュラーな庶民派グルメ。「關東煮（グァンドンズ―）」、または「黒輪（オレン）」と呼ばれ、コンビニでもすっかりおなじみのメニューとなっています。好きな具材を選ぶことができるのは日本と同じですが、もち米をブタの血で固めた「米血」や、豆腐のような食感の「豬血」など、中には台湾ならではの具材も混ざっています。またどう伝わったのか、日本で言う「さつま揚げ」のような練り物をテンプラ「甜不辣（ティエンブラー）」と呼んだり、辛いスープのおでんがあるのも台湾ならではです。

路上で味わう日×台コラボの「台湾式おでん」

コンビニでおでんもいいですが、南国の風にあたりながら路上でいただける「台湾黒輪」というお店もおすすめです。場所は、台南孔子廟の近くにある繁華街の「府中街」。観光客でにぎわう土日祝日のみ営業するお店で、道端に並べられた低いテーブルには、なんとも風情を感じます。

カウンターに並ぶお鍋の中には、いろいろな形の練り物が煮込まれています。中にはキティーちゃんの練り物や小さなウインナーなどもあったり...いろいろな「黒輪」をためしてみたいところ。うれしいことに、短い竹串は1本2元、長くて赤い印のついた竹串は1本5元とリーズナブルで、おでんのスープは飲み放題です。直火で炙った香ばしい「黒輪」は、数本でセットになっていて、漬物や焼き魚などのサイドメニューは、注文するとその値段に相当する竹串を渡されます。食べた串はテーブルに置いてある竹筒にいれ、最後に清算します。