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本物の温泉を体感!休暇村 岩手網張温泉でにごり湯をはしごしました!
こんにちは! 中尾です。
以前、旅行雑誌を見て泊まりたいとメモしていた温泉宿に泊まる機会に恵まれましたので紹介します。
それは『休暇村 岩手網張温泉(いわてあみはりおんせん)』です。
<休暇村 岩手網張温泉>
住所:岩手県岩手郡雫石町網張温泉
TEL:019-693-2211
HP:https://www.qkamura.or.jp/iwate/
僕が泊まってみたいと感じたのは温泉。
『飛鳥時代開湯と伝わり、千三百年の歴史を有する白濁の硫黄泉』【HPより引用】
これは行かねばならぬ! と期待を込めて行ってきました!
まずは施設紹介の動画をご覧ください。
【動画提供:休暇村 岩手網張温泉】
道中
2月も下旬ですが、岩手県はまだまだ真冬の様相。
レンタカーを利用して宿へと向かいます。名峰・岩手山の山腹にあるため、雪道を約20km走ります。
少しずつ雪の壁が高くなっています...。
ここまで来ると雪の壁は3mくらいあります(怖)。冬の雪道は慎重に運転しましょう。
『網張温泉』の看板が見えてきました。半分、雪に埋もれていますが...。
外観
休暇村 岩手網張温泉に到着しました。
こちらは西館(正面玄関から見て左側)になります。
この奥は東館(正面玄関から見て右奥)になります。
宿の左隣に面するのは網張温泉スキー場です。極上のパウダースノーです!
館内
外は寒いので建物内に入りましょう。フロントです。
まずはチェックイン。館内の案内は口頭だけでなく、このような案内文も渡されますので、忘れることがありません。
フロントへ向かって左手前に売店があります。
フロントへ向かって右手前に喫茶コーナーがあります。
フロント横では女性限定ですが「いろどりゆかた」をチョイスすることができます。
季節の生け花とひな人形。こういう演出は素敵です!
館内の案内図があります。本館と東館と西館に分かれています。
フロントやレストラン(宴会場も含む)や売店は本館に集中しています。
フロントは1階ですが、東館に行くにも西館に行くにも2階に上がってからの移動になります。
館内の平面図です。館内はこんな感じです。
休暇村の全体図。シャトルバスや施設内の情報が貼り出されています。
マッサージチェアが置いてあるココは「つららテラス」になっていました。
つららというより氷柱でした(笑)。
館内は全室禁煙になっていますが、各所に喫煙所があり愛煙家の方も安心です。
部屋
部屋は和室、洋室の6タイプあります。
僕が宿泊したのは東館3階の331号室。Eタイプの和室(10畳・洗面・トイレ付)です。
このようにとてもシンプルで清潔な部屋です。シンプルゆえに解放感があり快適に過ごせます。
※ドアはオートロックではないので注意が必要です。
部屋にはチェックイン時にフロントで渡される案内文以外に、『網張ホッとだより』が置いてありました。紙一枚に情報が満載です。毎日、作成されているそうです。手作り感満載です!
入口を入って左横に洗面台があります。アメニティは最小限ですが、僕は不自由に感じませんでした。
入口を入って右横にトイレがあります。便座洗浄器・便座ヒーター付きの洋式トイレです。
この部屋からは小岩井農場、遠くに盛岡市内、さらには早池峰山が望めるそうです。
※部屋タイプにより景色は異なります。
しかし、すごい氷柱ですね...。
食事
夕食は『厳選した旬の素材を堪能する会席料理』と『ご当地グルメ満載!約40種類のバイキング』の2種類あります。予約時の宿泊プランでチョイスすることになります。
僕が選んだのはバイキングプラン。ご当地の料理が豊富に並んでいて大満足。
何よりもバイキングによくある食材切れの状態がほとんどなく、こまめに補充されていたのには感心しました。ちなみに僕が「おっやるな!」と感じたのはカレーライス。カレーライスと言うことなかれ。辛くなく、甘くなく、野菜がたっぷり入ったルーと岩手県産のごはんがベストマッチしています。久しぶりに美味しいカレーライスをいただきました。
※宿泊代は夕食プランにより異なります。
※食事(バイキングレストラン)のスタートは17時30分からと19時からの2回です。
毎度の一人飲みですが(笑)、岩手名物のどぶろくで乾杯!
朝食はレストランでのバイキング。朝から豊富な約30種類の食材が並びます。朝食で感動したのはクロワッサンをはじめとするパン類。ホテル内のパン工房で焼いている完全自家製。小ぶりなパンなので朝からいっぱい食べてしまいました(笑)。もちろんヨーグルトも最高でした!
※朝食時間は7時から9時までです。
網張ビジターセンター
岩手山の豊かな自然の成り立ちや、動植物の生き方、火山活動の不思議を科学し、パネル展示や模型でわかりやすく紹介しています。【HPより引用】
ホテルから送迎車で3分のところにあります。(雪がない時期はホテルから歩いて行けます)
入場は無料です(体験ものは有料)。
※開館時間は9時から17時までです。
※11月から3月までの毎週火曜日と年末年始は休館です。
アウトドアに興味がなくても楽しめ・体験できる施設になっています。
さぁお待ちかねの温泉を紹介します!
網張温泉は古くから湯治場として親しまれてきました。泉質は単純硫化水素泉で、神経痛・リュウマチなどに効果があります。千三百年の名湯・網張温泉でお風呂のはしごをしましょう。【説明文より引用】
源泉は犬倉山火口から森をぬけ、沢を横切り引いているとのこと。源泉の泉温はなんと72.9℃...。当たり前ですが、源泉温度が高いので沢水で加水しています。
網張温泉の泉質は硫黄泉(硫化水素型)で、元湯は2kmほど山を登った犬倉山の爆裂火口跡にあります。元湯では高温の蒸気が噴き出しており、そこに流れ込む沢水を混ぜて温泉を作る湯井が設けられてあり、引湯管で引いてきています(元湯は硫化水素ガスが発生しているので立入禁止)。管に湯花が付着し詰まるのを防ぐために行う年に数回のパイプ掃除がかなりの重労働で、積雪期には雪崩の危険もあります。【説明文より引用】
網張温泉は硫黄がたいへん強い温泉のため、「公共の浴室に供する温泉利用施設の設備構造等に関する基準」に適用するよう浴室内は常に換気を行っております。また、温泉の色・臭いは季節・天候・気温などにより日々異なります。自然の恵みをお楽しみください。
1. 秘湯・仙女の湯(せんにょのゆ)...野趣あふれる露天風呂
※本館から徒歩約7分のところにある混浴露天風呂
※8時30分~17時
※混浴ですが、女性には湯浴み着のレンタルもありますので安心です。
※冬期は閉鎖
そばを流れる「亀滝」や「湯ノ沢」のせせらぎを感じるロケーションはまるで別世界。グリーンシャワーを浴びながら、野趣あふれる露天風呂をお楽しみください。【説明文より引用】
残念ながら冬期ということで行けず。というより雪が深く行けない(笑)。森林浴をしながらの露天風呂なんて最高でしょうね! 次はグリーンシーズンに再訪したいと思います。
2. 大釈の湯(たいしゃくのゆ)...露天風呂からの景色が美しい
※温泉棟にある内湯と露天風呂
※5時30分~24時
雫石の田園風景や奥羽山脈の山並みを一望できる露天風呂と内湯。晴れた夜には満天の星空を、冬には雪見風呂をお楽しみいただけます。【説明文より引用】
西館の廊下を歩いて行くと「大釈の湯」がある温泉棟にたどり着きます。
正面に着きました。硫黄の臭いが漂い、温泉情緒満点です!
露天・内風呂ともににごり湯。白っぽいお湯と聞いていましたが、どちらかというと茶色に見えました。
※施設から提供いただいたお湯はエメラルドグリーンに見えます。
お湯につかるとじわーと身体にしみ込んでくる感覚。後述の「3. 白泉の湯」より少し熱さを調整しているようです。露天風呂は場所により熱さが異なります。自分の好みの温度の場所で陣取るのが良いかも。僕はあまりにも気持ちよくて露天風呂で長湯していました。夜はさらさらの雪がキラキラと舞っていてとても幻想的でした!
『大釈の湯』の内湯
『大釈の湯』の露天風呂(グリーンシーズン)
『大釈の湯』の露天風呂(冬期)
3. 白泉の湯(はくせんのゆ)...情緒あふれる内風呂
※東館2階の内湯
※5時30分~24時
網張温泉の特徴である白いにごり湯が名前の由来です。腰壁は板張りになっており、風呂イスや風呂桶も木製を使用しています。落ち着いた雰囲気の中、お寛ぎください。【説明文より引用】
はい、ここは昔ながらの内湯の雰囲気。「2. 大釈の湯」と泉質は同じですが、少し熱めの43℃前後に設定されています。説明文にある通り、風呂イスや風呂桶が昔懐かしの木製のものを使っているので情緒があります。熱湯にじっくり浸かり、部屋に戻ると、暖房を切らないと汗が引かないくらい身体がポカポカと温まります。これぞ『温泉』という感覚です。
「白泉の湯」の内湯
4. 薬師の湯(やくしのゆ)...網張温泉発祥の地に建つ温泉施設
※本館から徒歩約5分のところにある内湯・露天風呂
※9時~18時(土日は19時)
日帰り入浴施設。男女それぞれ内湯と露天があります。露天風呂からは眼下に伸びる山裾の先に雫石の田園風景を一望できます。【説明文より引用】
営業時間が限られるため、早めにチェックインして、行っておきたい温泉施設。
木造の入口はほっこりします。
各浴場前にはお湯の温度情報が貼り出されています。ここも43℃と少し高めの設定になっています。
日帰り施設のため、休憩スペース(大広間)もあります。
冬場なので雪が高くまで積り視界が妨げられますが、それでも解放感抜群!
日帰り施設でこれだけ最高の露天風呂を満喫できたら何も言うことありません。まだ明るいうちに入りましたので、濃い茶白色の湯でした。源泉から注がれているお湯を見ると無色透明なので、気温や光の加減によって色が変わっていくのでしょう。いいお湯だなぁ~。
「薬師の湯」の内湯
「薬師の湯」の露天風呂(グリーンシーズン)
「薬師の湯」の露天風呂(冬期)
5. 鹿追足湯(しかおいあしゆ)...遠く盛岡市内を望みながら
※本館正面にある足湯
※冬期は閉鎖
旅の疲れはまず足湯で。丸太をくりぬいて作られた手作りの湯船には熱めの温泉がそそがれ、しんわりと芯まで温まります。【説明文より引用】
残念ながら冬期ということで入れず...。
泊まってみての感想
● 「休暇村」というと公共の宿をイメージされがちですが、ホテルと旅館の良いところをミックスさせたリゾートホテルの感覚でした。
● 宿を選ぶポイントとして清潔感とスタッフの対応。館内は清潔、スタッフもとても親切。何よりも素朴。一人何役もこなすスタッフさんと各所で出会うことができました。
● 「こんな遠くまで来ていただき感謝!」とスタッフはそれぞれの立ち位置で盛り上げ、頑張っている姿に感心しました。
● 何よりも温泉が素晴らしい。四季折々の温泉が朝昼晩と違った姿を見せてくれるのが最高。
リピートは???
僕は絶対にまた訪問したいと思っています。
次は今回入れなかった「仙女の湯」でじっくり秘湯気分を楽しみたいです。
最後に休暇村 岩手網張温泉の寒河江課長より
今年の冬は数年ぶりの大雪となりました。
昨シーズンまで悩んでいた雪不足はウソのようで本館(宿舎)に隣接する網張温泉スキー場、及び周辺のスキー場では極上のパウダースノーを楽しんでいただいています。
また、スキー場と本館が隣接しているため、グループで来られても「スキーチーム」と「温泉チーム」に分かれて満喫できます。
3月中旬頃になると雪と晴れの日が仲良く交互にやってきて春の準備に入ります。
東北の桜は4月下旬頃から開花し、5月中旬頃から新緑が広がり野趣あふれる秘湯「仙女の湯」もオープンします。
夏のハイキング、秋の紅葉とたくさん紹介したいところですが、この辺でやめておきます。長くなってすいません。ぜひ、季節を変えながら網張温泉をお楽しみください。
休暇村 岩手網張温泉
住所:岩手県岩手郡雫石町網張温泉
TEL:019-693-2211
HP:https://www.qkamura.or.jp/iwate/
*チェックイン15時、チェックアウト10時
*館内はどこでもWi-Fiが利用できます。
◎一人旅もOK!宿泊は1人部屋でも予約可能。
※当記事は2018年2月時点のものです。訪問の際は、必ず事前にご確認を。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。