砂漠のガラパゴス (クアトロ・シエナガス その2)

世界的にガラパゴスは、その地だけに生存する固有種の動植物がもっとも多く、特別な場所として知られている。

砂漠のガラパゴスと言われているのが、ここ、クアトロ・シエナガス。

ここだけに生存する固有種の動物植物が、この砂漠の中に湧き出る泉の水を命の糧として、生き続けている。

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クアトロ・シエナガスの砂漠150,000haが、保護地区となっている。

30億年もの昔、この地は海であり、その頃、海に地球上初めて生命が生まれたと。

ストロマトライト!(こんな言葉、知りませんでしたが。。。)

光合成を行えるバクテリア・藍藻類(酸素を作る)と堆積物とが重なってできた岩が、ストロマトライトになる。

藍藻が生きている、活動しているストロマトライトは生きているということができ、成長し続けているという事になる。

その生きたストロマトライトが、クアトロ・シエナガスにいる!?

NAZAも火星に生命を生むために、クアトロ・シエナガスのストロマトライトの研究や

クアトロ・シエナガスの環境が30億年昔の生命の誕生当時の状況に近いために、クアトロ・シエナガスでの研究をしたとか。

クアトロ・シエナガスは、生命の不思議を秘めた場所?!

ここ何年か、クアトロ・シエナガスの水を牧畜のため、多量に汲み出してしまって、固有種やストロマトライトの絶滅の危機も言われているようだが。

クアトロ・シエナガスが、何故、固有種の動植物の多くを持つ砂漠のガラパゴスになりえたか?

大昔、海であったこの場所が地球の変動によって、周りに高い山を持つ陸地の平地となった。

周りを山で囲まれた地は他の地区と隔離された形で、そこに他所の種が入り込めず、その地だけの固有種が生き残り続けのか。

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透明度の高い、きれいな水を湛えた泉、池には、無数のここだけの魚が泳ぎ、ここだけに生きる亀がいた。

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そして、私達が泳いだ泉の底の砂をすくってみたら、小さな小さなここだけに生きているという無数の貝がいた。

(写真撮るの忘れてしまった。残念!)

これらの動物達が、ここにしかいない動物だ!と。

魚や亀の種類についてまったく無知で、違うのだと言われても、分からなくって。。。。

でも、大変珍しい種の魚や亀さんに会えたのに感謝です。

ここは、大昔、海だったという訳だが、泉、池のある平地から、山側へ上って行ったところに、廃坑になった大理石の鉱山の跡があった。

ガイドの話では、質のいいマーブルではないがとの事だが。

昔、海だったと言う事は石灰質の大地であるのだろう、大理石というのは結晶質石灰岩なのだそうで、大理石がここで取れるのは道理なのだろう。

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興味深いのは、このあまり質のよくないだろうだがの大理石の中に海の動物の化石があるのだ。

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砂漠のガラパゴス、クアトロ・シエナガス、なかなか興味深いじゃあありませんか?

>砂漠のオアシス (クアトロ・シエナガス その1)はこちらから!
>砂漠の中の石膏の砂丘 (クアトロ・シエナガス その3)はこちらから!

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サッチー

メキシコに語学留学後、1977年に渡航。のべ28年間メキシコ生活。現在、観光ガイドの仕事をしている

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