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知っておきたいドイツの高速鉄道ICEの特徴とは?
海外旅行の際に鉄道を使う人は多いでしょう。ドイツは主要都市が鉄道で結ばれており、その主要路線の多くは日本の新幹線の様な高速鉄道となっています。そんな高速鉄道はインタシティー・エクスプレス、略してICEと呼ばれるもので、それは短期間のうちにドイツ国内を多く移動する旅行にはとても便利なものです。そこで今回はICE(アイシーイー)について簡単な紹介をしたいと思います。
1. 改札口がない
ドイツにある一般の鉄道と同じ様に、例えICEであっても改札口はありません。そのため日本の様に乗車券を見せて駅のプラットホームに入る必要はなく、乗車券を確認するのは電車内となります。この様に改札口が無いため、乗車券を事前に購入することができなかった場合、車内でも購入することができます。ただし12.5ユーロの割増料金を支払うことになるため、予め購入しておくことが無難です。
2. 一等車と二等車の違いがある
ドイツ鉄道の他の車種と同じく一等車と二等車があります。一等車の場合には座席指定が含まれているため、乗車券を購入すれば必ず座ることもできます。また主要駅にあるドイツ鉄道のラウンジを無料で使用できるなど、一等車の乗車券があればハイクラスな旅を楽しむことができるでしょう。だからと言って二等車のサービスが低い訳ではなく、二等車でも十分にICEの旅を楽しむことができます。
3. 食堂車がある
日本では食堂車は無くなってしまいましたが、ドイツでは今も食堂車は現役です。朝食や軽食が用意されているなど気軽に食事を楽しむことができます。旅行となると移動が多くなるため、電車内で食事を取ることが多くなるでしょう。食べ物を買って車内に持ち込むこともあると思いますが、それでは落ち着いて食事を楽しめないかもしれません。ぜひ一度は食堂車で車窓を楽しみながら、ゆったりと食事を楽しんでみてはどうでしょうか。
4. 静かに利用するエリアRuhebereichがある
ICEを利用するのは旅行客だけではありません。多くのビジネスマンも利用しています。また静かに旅行を楽しみたい人もいます。そのため一部の車両はRuhebereichと呼ばれる携帯の使用や大声のお喋りを控えるエリアがあります。同行者と色々とお喋りを楽しみたい場合にはRuheberichを避ける必要があるでしょう。逆に電車内で眠りたい、もしくはリラックスしたい場合には、このエリアに乗車することをお勧めします。
5. 無料でインターネットが利用できる
旅行の際に重要なのは情報収集です。目的地の情報、宿泊先の位置、そして移動方法を確認できれば、目的地でのトラブルを避けることができるでしょう。こうした情報収集に便利なのがインターネットです。現在ICEでは、座席で無料のインターネットを利用することができます。回線速度も適度にあり、メールの使用やページの検索などは全く問題ありません。ただし機器の不調でインターネットに接続できないこともあるので、過信せずに重要な情報は予め確認しておきましょう。
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K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。