<後編>孔子にまつわる旧跡を巡る旅☆山東省旅行

山東省旅行の前編「一度は行きたい!泰山に登ってみよう」はこちらからご覧ください!

三孔に行ってみよう。

山東省の西南に位置する曲阜は、とても小さな街です。春秋戦国時代の魯の都であった場所です。

タクシーで移動した際に、運転手に、曲阜には、旅行以外の他の産業がほぼないと話を伺いました。

孔廟・孔府・孔林の三つを一緒に呼ぶ名称が、「三孔」です。一日ですべて見学できると思います。

日本人が学問の神様の大宰府神宮に行って神頼みをするのと同じように、中国人も、大学入試前に、教育熱心な親子で訪れたりします。山東省旅行の前半でお伝えした「泰山」よりも、こちら「三孔」に参る重要性が高いのもポイントです。

中国文明の深さと悠久さが垣間見える!

世界3大聖人に数えられる孔子一族が住んでいた処で世界文化遺産に登録されています。孔廟の中の巨大な石碑も、文化大革命時には、破壊されたようで、修復されたものもたくさんあります。学校では論語を習っていても、孔子についてあまり知られていないかもしれません。仏教のお寺廻りも面白いですが、中国ならではの孔廟巡りもおすすめです。

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広い敷地内に、建築物が閑散としているので、参拝客が多くても、気にならないと思います。また、多くの老木が植わっており、落雷で焼けたにもかかわらず、現在も健気な樹木が目に入ります。歩いていると、これらの老木からパワーをもらうような気分になりますよ。

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また、雨天の日以外は朝の8時には、開場のセレモニーが行われます。盛大な式典の後、開場となります。

孔廟

「孔廟」とは、文字通り、孔子を祀っている廟のことです。中国において、初めて作られたのが、ここ、曲阜のものです。この孔廟は、魯の国の哀公が、孔子の死後2年目に作りました。秦の始皇帝の焚書坑儒の災を潜り抜け、いまだに孔子の遺品が納められています。その後孔廟は歴代王朝により修復、 拡大が行われ、現在の規模にまでなりました。中国三大宮廷建築のひとつともいわれ、広さは14万平方メートル、世界中にある孔廟の中で最大のものになります。

大成殿

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孔子廟の核である正殿。清朝の火事の後、建て替えられたものが残っています。中国独特な雰囲気が楽しめます。

孔子が使っていたとされる井戸

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この井戸の近くにある「魯壁」に、焚書坑儒の際、「尚書」「孝経」などの古書を隠していたことでも有名です。

「孟子」も称えた孔子の人格

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"孟子"の有名な一節から、「金声玉振」という言葉が掲げられています。音楽に擬えて、時の宜しきに従い、正しく行動した徳多き、大成した人物として、孔子の人格を賛美しています。

孔府と孔林

重要度から言えば、孔府と孔林は、孔廟よりは劣りますが、孔子の教えがいまだに浸透しているという偉大さがなんとなく感じ取れる場所です。

孔府は、孔子の子孫が暮らしていた邸宅。孔林は、孔家歴代の墓所です。今も続く一族の墓地です。

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梅の花がきれいな3月、4月初旬が、観光シーズンです。

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かなり長閑・・で眠気が襲ってきても大丈夫。ベンチでお昼寝ができます。

おわりに

今回の「三孔」は、前回ご紹介した「泰山」とセットで回るおすすめスポットです!孔子にまつわる漢文を習っていても、どれだけの範囲でどの程度、本場中国では浸透しているのかなど、実感が湧かないと思います。起源を知り、納得できるために、一度足を運んで感じることも、いい勉強になると感じました。

気を付けてほしいのは、英語を話す人口はほぼ皆無ですので、中国語を話すようにしてください。

チケットはそれぞれ孔府60元孔庙90元孔林40元となっていますが、3つまとめて行けるチケット「通票」は、150元と少し安くなっています。午前中に購入した場合は、当日限り有効。また、午後に購入した場合は、翌日午前中まで有効となっています。

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