公開日:
最終更新日:
香港のバスの乗り方教えて!
イギリス植民地時代の名残なんでしょうけど、
現在の人口を考えたら香港で欠かせないこの2階建てバス。
通勤時間なんて本数が増えてるにもかかわらず、
満席のバスがあるんですから
もし香港のバスが全部1階建てになったら・・・
通勤時間倍になっちゃうんじゃないかしら。
旅先でもバスに好んで乗る自分ですが、
たいていどこでも路線は把握しにくいもの。
香港のバス路線もかなり多く、基本自分が利用する路線以外は知らないか
「なんとなく・・」という程度でしょう。
最近は路線マップを手にしなくてもアプリなどで
簡単に検索できるようになりましたが
それでも初めて香港に来てバス・・・というのは、
やはりハードルが高く感じるかもしれません。
日本のバス運賃が均一か、あるいは乗った距離によって高くなるのに比べると
香港のは少々変わっているかも。
香港のバス運賃は、基本出発地から終点までの料金で設定されています。
長い距離のバスは高め、近距離のバスは安めというのが一般的。
なので、1個目のバス停で降りたとしても、
バス代は終点までのバス代を払うということなのです。
でも、途中から乗る場合は若干安くなっていきます。
日本のバスが「乗る距離が長くなるほど高くなる」という計算の仕方に比べて
香港のバスは「乗った場所から終点までどれだけ距離があるか」で計算。
そう、降りる場所は関係ないのですね。
バスは全て前払い。
90%以上の人はオクトパスカードというカードで払っていますが、
もちろん現金でもOK.
ただしお釣りは出ませんので、現金の場合はあらかじめ小銭を
握り締めておきましょう。
乗るときの料金はこのように運転手さんの横に表示されています。
先ほどお話したように、この料金終点に近づくにつれて安くなっていくのですね。
2階建てのバス、立っていいのはこちらの1階席のみ。
なのでつり革はここにしか設置されていません。
1階席の一番手前は優先席、
香港は老人などに席を譲るのがけっこう徹底されていますので
間違ってもここには座らないように。
老人が乗らないことは100%ありませんし、
譲らないという選択肢もありませんのでね。
また香港のバスはかなりのスピードを出す上に、
かなり乱暴な運転も多いのです。
一番後ろの席のみシートベルトがありますが、
バス停に停まるたびに体が前に飛び出しそうになるのでご注意です。
殆どの人が好む2階席。
こちらは立ってはいけないので座れてしまえばゆっくりできるし、
何より景色が見えますものね。
階段登って前方方面の席、私は99%こっち側に座ることがほとんどでしょうか。
景色が一番見える一番前の席、時間帯によっては
前から太陽直撃の可能性もあるし
事故があったときが怖いので、座るかどうか一瞬迷うところ。
反対側の後方席。
通勤時間帯はほぼ満席になることがほとんどです。
ちなみに通路側の席に座るときは、
頭やかばんが通路に出ないように注意しましょうね。
皆様けっこう周りを気にしないで歩くので、
誰かのバッグがガツンと頭にぶつかるなんてことは日常です。
ほとんどの女性が座ったらまず閉めるのが・・・こちらの空調。
以前に比べて弱くなったものの、香港のバスは冬でも冷房が入っています。
暑い夏でも頭の上から冷気が出るのは寒いもの、
体のためにもまずはここを閉めるのが大事。
ここが全部閉まっても、ちゃんと他にも吹き出し口がありますので
車内が暑くなることはありません。
停留所前ではアナウンスやテロップで案内がありますが
古いバスだとテロップが壊れていたり、
通り過ぎたバス停名がいつまでも表示されてることも。
外の景色を見て自分が気づかなければいけないのです。
降りる前にはここのベルを押しましょう。
ちなみにこのベル、車体にもよりますが、
席の近くにないことも多々あります。
逆にここの数になれてると、席に座って4つくらいボタンに手が届く
東京のバスに驚くのです。
1階席への階段・・・降りる際は手摺りにしっかりつかまってくださいね。
かなり急にブレーキを踏む運転手さんも多いので、
若い子でも時々滑り落ちそうになっています。
荷物持っていたり、子供つれている場合は
1つ前とか余裕を持って降りるほうがいいかもしれません。
前から乗って後ろから降りるのが共通の香港バス。
カードにチャージして乗れば、万が一乗り間違えても気持ち的には楽ですよね。
土地が広くない香港、バス通勤が当然なくらい
交通手段としては地下鉄と肩を並べる存在です。
また車窓からの景色で小さな発見が多いのもバスならでは。
「間違ったら降りればいいのよね」というくらいの気持ちで挑みたい市民の足。
乗ったら運転のスピードと、空調の噴出し口にはご注意を。
Ranking香港記事ランキング
-
mangonaoko
- 香港人と結婚して数年、猫2匹と香港在住。現在“猫が暮らす香港”をテーマに 水彩イラストを中心に活動中。