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アムステルダムのお家事情!
新緑の眩しいこの頃、お散歩には絶好の季節となりました。
さて、歴史の深いアムステルダムの街を歩いていると、色々と面白い発見があります。
例えば傾いた建物。初めてアムステルダムに来ると皆驚きますが、上の階がかなり斜め下に傾いてしまっています。当然、建物の中も傾いているので、住人は傾いた部屋に住んでいます。アムステルダムはもともとダムでせき止められた泥炭の上に建てられた街。地盤がとても柔らかく、建物の下にはぎっしりと長い木の杭が打ち込まれています。それが長い年月を経て、杭の腐敗や地盤沈下で建物が傾いてしまうそうです。
アムステルダムに家を買う場合には、必ず建物の下の杭が何年のものか確認しなくてはなりませんね!
そして、建物の上にあるこのフックは何でしょう?これは、引っ越しや家の中に家具など重いものを運ぶ時に大活躍する道具です。アムステルダムの家は間口が狭く、家の中の階段も狭くて急なので、大きなものや重いものを運ぶ時には、このフックに縄をつけてそこから吊るしてスルスルっと窓から入れるという按配です。
そして、この写真。この写真をよく見てください。何か変なことに気づきませんか?
...答えは「番地」です。右の家が54番地なのに、隣の左の家がいきなり70番地になっています。オランダの番地は道路の片側が奇数でもう片側が偶数になっていて、通常全数字の番地が建物に付けられているのですが、たまにこのように数字がいくつも飛んでしまっているところがあります。なぜかというと、昔、道路に面した家の裏にも小さな家が何軒か建っていたそうで、その家にも当然番地がついていたからだそうです。
というわけで、54番地と70番地の間には今もこのように小さな家が!!
なんて遊び心のあるお茶目なアイデアなのでしょう(^^)。これはヨルダン地区のレストラン街、Westerstraatという道の54番地と70番地なので、通る時には是非見つけてみてください。
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親松恵子
- 自由の国オランダに魅せられ移住して、気がつけば18年。 現在は、フリーで執筆、翻訳、現地ガイド、各種コーディネーション等、何でもやっています。傍ら自分のアート活動も楽しんでいます。