ドイツ在住ライターおすすめ!ベルリンでぜひ訪れてほしい近代建築5選!
記事投稿日:2018/03/26最終更新日:2018/03/26
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ドイツの首都ベルリンには多くの文化遺産があります。観光旅行で訪れる場合には、美術館や歴史的な史跡などを訪れる人が多いでしょう。ですが、忘れてはいけない素晴らしいものがあります。それは近現代の建築物です。ベルリンには世界遺産に登録されている建物があるなど、多くの素晴らしい建物が建てられています。そこで今回はぜひ訪れてほしい、お勧めの近代の建築物を紹介したいと思います。
1. ユニテ・ダビタシオン
近代建築の3巨匠と言われているのが、ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエの3人です。そのうちの1人であるコルビジェがベルリンに建てたのが、集合住宅のユニテ・ダビタシオン。同じ集合住宅はフランスでも建てられおり、それは「ル・コルビュジエの建築作品 近代建築運動への顕著な貢献」として世界遺産に登録されています。ここベルリンにあるものは1957年に建てられたもので、今もなお多くの住人が住んでいます。外観は巨大な集合住宅ですが、建物は一つの街として機能するように考えられており、非常に斬新なアイデアを形にしたものとなっています。
Unité d'Habitation / ユニテ・ダビタシオン
Flatowallee 16, 14055 Berlin
http://corbusierhaus-berlin.org/
2. ノイエ・ナショナルギャラリー
ベルリンの顔とも言える建築の一つは、ミース・ファン・デル・ローエによって建てられたノイエ・ナショナルギャラリーでしょう。1967年に建てられた巨大な建物は、シンプルなフォルムでガラスによって覆われており、軽やかな印象を与えます。建物は美術館として使用されており、地下にも展示室を構えて、多数の美術作品を展示していました。ただし残念なことに建物は2015年より補修工事に入り、2019年に工事を終える予定となっています。現在は訪れることはできませんが、ぜひ補修工事後に訪れてほしい建物です。
Neue Nationalgalerie / ノイエ・ナショナルギャラリー
Potsdamer Straße 50, 10785 Berlin
http://www.smb.museum/en/museums-institutions/neue-nationalgalerie/home.html
3. ホッフアイゼンジードルング
ベルリンには世界遺産に登録されている建物があります。それは「ベルリンのモダニズム集合住宅群」と呼ばれるもの。その中でも特に際立つ特徴を持っているのがホッフアイゼンジードルングです。こちらの建物はベルリン市の人口が急増した1920年代に建てられた集合住宅。建物に付けられた名前の通り、池を囲むように、馬の蹄の形に配置されて建てられています。当時の集合住宅としては非常に画期的で各戸に庭やベランダがあり、敷地の中心に池と緑があるなど、多くの人が家を持つだけでなく、質の高い暮らしが送れることも特徴となっています。
Hufeisensiedlung / ホッフアイゼンジードルング
Lowise-Reuter-Ring 1, 12359 Berlin
https://www.berlin.de/sehenswuerdigkeiten/3560991-3558930-hufeisensiedlung-britz.html
4. テンペルホフ空港
街の中心部にある空港跡地もベルリンの近代建築の見所の一つです。空港は20世紀初頭に開港しており、ヒトラーの命令によって1930年代に巨大ターミナルビルが建設されました。その建物は非常に巨大で、その長さは1.2キロメートルにも及びます。そんな建物は世界で最も長い建物の一つとしても知られています。空港は街の中心部の住宅街に位置していることから2008年にその役割を終えました。ですが現在はイベントやガイドツアーなどでターミナルビルを訪問できるようになっています。
Tempelhof Airport / テンペルホフ空港
Platz der Luftbrücke 5, 12101 Berlin
https://www.thf-berlin.de/en/
5. ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス
多くの巨大な建物を紹介してきましたが、最後に紹介したいのは、ミース・ファン・デル・ローエの建てた小規模な個人住宅。それはベルリンの東部にある湖のほとりに建てられた建物ミース・ファン・デル・ローエ・ハウスです。建物が建てられたのはナチスが台頭する前の1930年代初頭。外壁にはレンガが使用されていますが、大きなガラス戸や窓、そしてシンプルな建物の外観がモダンな印象を与えてくれます。ベルリンのミース・ファン・デル・ローエの建物と言えば、ノイエ・ナショナルギャラリーばかりが注目を集めますが、こちらの建物も見逃せません。現在は美術館として公開されているので、ぜひ訪れてみてください。
Mies van der Rohe Haus / ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス
Oberseestraße 60, 13053 Berlin
http://www.miesvanderrohehaus.de/
- この記事を書いた人
K.Hayashi - 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。
記事投稿日:2018/03/26最終更新日:2018/03/26
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