札幌限定のスペシャリティコーヒーを味わってみない？

北海道で最大と言っても過言ではないイベント「さっぽろ雪まつり」の開催が近づくにあたって、道内外から札幌への旅行を楽しみにされている方も多いと思う。

美しい雪像がそびえる様は是非ご覧いただきたいものだが、いかんせん北海道の冬は、寒い。大勢の観光客によって踏み固められ、ツルツルになった雪道を凍えながら歩くのは、想像よりも体力を使うものだろう。会場にある飲食店で北海道の味覚に舌鼓を打つのも一興だが、雨風を凌げる場所でゆっくり体を温めるというのはどうだろうか。

そんなわけで今回私が紹介するのは、札幌にしかない喫茶店「丸美珈琲店」である。

地下歩行空間から行くのであれば32番出口の札幌シャンテビルから地上へ出るのが一番近く天候に左右されないルートであるが、大通公園からも程近い。大通西1丁目、つまりテレビ塔のある場所からわずか徒歩2分の場所にある。雪まつりで疲れた足を休めるのには最適だろう。

▲気に入ったコーヒー豆は購入できる。ドリップバッグコーヒーは贈り物に最適。

▲気になったコーヒー豆の香りをテイスティングすることもできる。ガラスの蓋の上方に溜まった香りを味わってみよう。

▲店内で実際に使用されているカトラリーは購入も可能。

▲コーヒーによく合う焼き菓子はお土産にもぴったり。

といっても、私はこの喫茶店を単なる休憩場所として紹介するわけではない。ここは確かな味と実績がある、素晴らしい名店なのだ。
丸美珈琲店は、札幌出身の後藤栄二郎氏が2006年にオープンしたスペシャリティコーヒー専門店である。

後藤氏の栄誉は数知れず、
「ワールドカップテスターズ　チャンピオンシップ　2009」にて世界3位
「ジャパンコーヒーロースティング・チャンピオンシップ2013」1位
「ワールドコーヒーロースティングチャンピオンシップ2014」にて日本代表として単独出場、世界6位等々、様々な経歴を持ち、世界でもトップレベルの実力の持ち主だ。

▲店内には多くの賞状が飾られている。

そんな丸美珈琲店にはもちろん常連客も多い。かくいう私も頻度は決して高くはないが、コーヒー豆を毎回こちらで購入している。今回私が来店したときは、午後3時を過ぎた時間帯もあってか、店内は非常に込み合っていた。少々手狭ながらも明るい店内は軽快なジャズが流れており、来店している方たちもリラックスした雰囲気で会話を弾ませている。

コーヒー専門店ともあって、コーヒーの種類は多い。その多さに戸惑ってしまうかもしれないが、店員さんに聞けば丁寧に教えてくれるので気軽に相談してみよう。それでも迷ってしまったら「本日の珈琲（税込￥432）」がおすすめ。ワンコインで丸美珈琲店自慢のコーヒーが楽しめるので、初めての方にうってつけだ。

▲笑顔が素敵な長岡和貴店長。胸元にはコーヒーマイスターのバッジがキラリと光る。