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レトロの中にモダンなテイスト!ディープなリスボンのストリートアート
ポルトガルも雨が多い事実上の「雨季」を迎え、雨が多い日が続いています。「干ばつ」状態となってしまっていたポルトガルにとっては、恵みの雨であり、美味しいワインやオリーブオイル、そして様々な野菜などにも影響を及ぼすのが天候であるため、旅行者にとっても少し我慢が必要かもしれません。さて、ポルトガルの首都、数あるリスボンの見どころの中で、あまり注目されていない点といえば、「ストリートアート」かもしれません。
「落書き」とも呼び声も出てしまうものも多数あるのですが、その中でも際立っているのが「ヴィ―ルズ」という若いポルトガル人アーティストが手掛ける作品の数々。著名人や有名人をそのままプリントするように描くのではなく、地域に実際に「生きる」方々をそのまま家屋の壁を削り、描いているため、周りの景観の色どりをさらに豊かにさせています。
新たなストリートアートの風潮は、古き良き街並みを壊してしまうのではないかという側面も心配されますが、老朽化が進む建物に、新たな息吹を生み出しているのも事実。街に生き、その街を「活かしている」人たちの表情が、ドリルやミノなどで彫刻された作品となり、21世紀リスボンの新たな顔となっています。「塗る」だけではなく、「彫刻する」という手法は、元々の家屋の外壁の景観とマッチし、ポルトガルの文化や人々の足跡を伝える伝道師としての第一歩を歩んでいます。街中に点在するアートの数々から、皆様の「お気に入り」を、街歩きを兼ねて見つけることをお勧めします!
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安藤助徳
- ポルトガル在住13年目の安藤です。日本とポルトガルの架け橋になるべく、日々奮闘中です!