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エジプトでは朝ごはんの定番、栄養抜群の「フール」をご紹介!
フールとは乾燥そらまめをじっくり煮込んだエジプトの定番の朝ごはんメニューです。栄養価は抜群、腹持ちも良く、お豆が好きな方はきっと懐かしい味と思えるおすすめの健康食でもあり、ホテルの朝食ビッフェでもよく見かけるほど定番。
目次
フールを販売している露天はこんな感じ
この丸い壺型の鍋はフールを煮込む専用の鍋です。家庭では少し小ぶりになりますが、普通の鍋で煮込むよりふっくらと焦げずに仕上がるので、嫁入り道具の必須アイテムだそうです。
主に出勤してから職場の近くの露天でパンに挟んでもらったり、テイクアウトして職場の仲間と一緒に食べたり、市場に買出しのついでに手早くお腹に入れたり、お手軽に食べられます。
乾燥そらまめ
乾燥そらまめは、街の乾物やスパイスを扱うお店やスーパーマーケットの乾物コーナーで売られています。家庭では調理前の半日は水に漬けてふやかし、その後半日ほど細火でコトコト煮ます。
どうやって食べるの?
フールは各自のお皿の上で基本オイルと塩をかけて潰してペーストにしていただきます。タヒーナ(ゴマダレ)や香辛料の乾燥クミンをかけたり、レモンやトマトソースを混ぜたり好みやその日の気分でいろいろアレンジしていただきます。
この定番のパンを手でちぎってすくいながら頂きます。
こちらはパンを低温のオーブンで焼いた乾パンです。これを割りながらフールをすくっていただくなんて、かなりツウな食べ方です。
付け合せは?
付け合わせは、きゅうりやトマトなどの生野菜、冬の定番は手前の長ネギの白い部分を生でかぶりつきます。体が温まると言われています。
さすがに女性は、家庭もしくは職場の仲間とこっそりいただくので、長ネギと食べるのは男飯のイメージです。しかしフールとの相性は抜群だと思います。
お手軽な缶詰
スーパーマーケットの棚にはさまざまな味付けをしたフール缶がたくさん並んでいます。種類が多いので、どれが一番の好みか、いつまでも定まらないのは私だけではないと思います。
春先のごちそう
粒の大きさがバラバラですが、さっと塩茹でしていただきます。エジプトではサヤに入ったまま茹でて塩をかけていただくそうです。日本の枝豆みたいですね。この生のそらまめは毎年数週間しか出回らないので楽しみにしています。
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ココ珊瑚
- エジプトの地方リゾート、ハルガダ在住18年となりました。目の前には美しい紅海が広がっています。ダイビングやスノーケリング、マリンスポーツが大好きです。ゆったりとした時間が流れているエジプトから外国人目線の情報をお届けします。