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スペイン旅行中のクリスマスの楽しみ方
年末年始にスペイン旅行をされる方はいらっしゃいますか? 前回お話ししたように、スペインでは1月6日までがクリスマス・シーズン。今年は7日が日曜日なので、例年より1日長くクリスマス気分が味わえます。
今回は旅行中のクリスマスの楽しみ方をお教えします。
地元っ子のように夜の散策を楽しもう!
スペイン各地、すでにクリスマスモードになっています。広場にツリーやベレンが飾られ、あちこちでイルミネーションが輝き、クリスマス市場が出て、それを目当てに多くの人が冬の散歩を楽しんでいます。地元の人たちと同じように、町歩きでクリスマスを感じることができます。
たいていは町の中心になる広場に大きなツリーが飾られていますが、わからない時はツーリストインフォメーションやホテルの人に聞いてみましょう。風の冷たい冬の夜でも、クリスマス時期の散歩は心が弾みます。寒さを和らげたいときは、チュロスとホットチョコレートをどうぞ。
大きな町には移動遊園地も設置され、最近は広場の一角にスケートリンクを設けるところもあります。地元の人たちと一緒に歓声をあげながら楽しむのもいいですね。商業施設では、週末に無料のクリスマスコンサートを催すことも。機会があれば足をお運びください。
人ごみの中では、スリにご注意ください。
お土産にもなるクリスマス菓子
クリスマス商戦は1月5日の夜まで続きます。というのも、スペインの伝統では1月5日の真夜中に、ラクダに乗った東方の三賢王がよい子にプレゼントを届けに来てくれるのです。サンタクロースが幅をきかせるようになったものの、今も三賢王の立場は揺らぎません(笑) ちなみに、悪い子にはプレゼントの代わりに炭を置いていくそうで、炭に似せた砂糖菓子も売っています。
この時期ならではのクリスマス用にギフトボックスに入ったファッション小物やコスメは、お土産にも重宝します。かわいらしいクリスマスデコレーショングッズも売っているので、来年以降のご自宅用に買って帰るのもいいですね。
クリスマス菓子もお土産にオススメ。この時期トゥロンやポルボロンといった伝統のお菓子は、スーパーや専門店、グルメショップ、市場などどこでも売っています。個包装されたタイプなら、ばらまき土産にもうってつけです。
なお、1月8日からは冬の大バーゲンがスタートします。いきなり半額から始まる商品も多いですし、タックスフリー制度を使えばかなりのお得感を味わえること間違いなし!
ホテルの部屋でスペインを味わう
イブの夜とクリスマス当日にスペインに滞在される方は、ご注意ください。休業する飲食店が多いのです。開いていても、クリスマス特別メニューのコースのみかもしれません。
大晦日と元旦も同様です。あらかじめ予約をしておくのがベスト。もしくは、カバやワイン、パン、お惣菜を買っておいて、ホテルの部屋で頂くのもいいですね。日本には持ち帰れない生ハムやチョリソをこの機会に存分に味わってみてはどうでしょう? 高級ブランドのイベリコ豚の生ハムも、日本で食べることを考えると安いもの。スライスしたものが真空パックに入って売られてもいますが、できればその場でスライスしてもらいたいですね。
この時期にしか食べられないロスコン・デ・レジェス
1月5日の夕方から夜にかけては、スペイン各地で東方の三賢王パレードが開かれます。子ども達が楽しみにしているイベントなので、お子様連れでご旅行の方にはぜひともご覧いただきたいものです。
またこの日から翌日にかけては、ロスコン・デ・レジェスというドーナツ型の菓子パンを切り分けて食べる習慣があります。ロスコンを売っているお店のカフェでなら一切れでオーダーすることもできるのでお試しを。
クリスマス時期は普段より魅力がアップするスペインなので、めいっぱいにお楽しみくださいね。
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田川敬子(Keiko Tagawa)
- 1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に夢がかなってスペインで日系企業に就職。その後現地企業を経て、現在はオリーブオイルソムリエ/テイスターやライターとして活動中。