昭和の香り漂う香港の日用品

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石硤尾(せきこうび)

九龍の比較的中心部に位置する街ですが、観光で訪れる人は多くありません。地下鉄駅付近にショッピングモールなどもなく、基本は団地のみ。その分昔ながらのローカル気分を味わうには十分すぎる場所とも言えるでしょう。

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昔の工業ビルを改造し、アーティストのアトリエなどが集まるのがJCCAC(Jockey Club Creative Arts Centre 賽馬會創意藝術中心)。週末にはマーケットなども開催されるため、このエリアでは比較的若者が集まる場所とも言えます。そのJCCACの目と鼻の先に面白そうな1軒のお店を発見しました。

雑貨

シンプルに書かれているのに思わず目を奪われてしまいますが。雑貨といってもお洒落雑貨というよりは懐かし雑貨というほうがピッタリかもしれません。

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無造作に、でもそれが逆にシャープささえ感じる椅子のラインナップ。そして全面ガラス貼り、店内で何が売っているか入らなくても分かるこの店構え。でも雑貨屋というよりは"よろずや"的な空気が満載ですよね。

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地元のお店で普通に使われている食器たち。

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それから珈琲器具や秤など、おそらくシルバーで統一されているであろう陳列。決して特別な商品を売っているわけではないのですが、この並べ方、うんなかなか魅力的です。

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ガラスの外からも窺える狭い店内には、ギュギュっと日常用品が並べられています。大きい荷物持参の場合は店内のどこかに置いてから、ゆっくり眺めるのが得策というもの。でないと、落っことしたり割ったりしちゃいますから。

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100%香港かと思えば、実はそうでもない。なんとなく日本的なものもたくさん売られています。

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落としたりひっくり返したりしたら時刻が狂うこの時計。そういえば久しく見ていなかったかもしれません。

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フチの厚いコーヒーカップ。 香港のローカルなお店ではなぜかこの厚めのカップが主流なんですよ。

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水筒と表現するか、魔法瓶と表現するか。いずれにしてもカタカナや英語じゃなく漢字表記が似合う老舗のラクダブランド(駱駝牌)。でも買おうと思うとなかなか出会うのが難しかったりするんですよ。思いのほか地味な団地の中の商店などで売ってることが多い上に、たいてい扱うのは一部の商品。自分の好きなタイプと色にすぐたどりつくのがなかなか大変なのです。

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商品なのかオブジェなのか。中には"なんでこんなものまで?"という、ツボを押さえた小さな物も。どれもがオブジェ的なものでなく日常使いの品なんですけどね、なんとなく宝探しで何かを見つけた感がして面白いのです。

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石硤尾(せきこうび) 黑地

ネーミングも品揃えもいたってシンプル。でも香港でも日本でもちょっと懐かしい、昭和の香りって同じものなんですね。そんなことに気づいてちょっと嬉しくなる、昔懐かし雑貨屋さんなのでした。

石硤尾 黑地

住所:石硤尾偉智街38號福田大廈地舖19-20
営業時間:12-19時(月曜定休)

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香港人と結婚して数年、猫2匹と香港在住。現在“猫が暮らす香港”をテーマに 水彩イラストを中心に活動中。

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