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山奥にあるリンダーホーフ城の魅力
暑い週末を利用し、リンダーホーフ城(Schloss Linderhof)に行ってきました。
リンダーホーフ城は1878年に完成したルートヴィヒ2世のお城で、バイエルン州の南西、エッタールにあります。ミュンヘンからだと電車とバスを利用し、2回乗り換えます。移動時間は2時間半かかってしまいますが、見どころたっぷりのお城なので行く価値は大いにあります!
(執務室、食堂、寝室など5つの部屋でルートヴィヒ2世は生活していました。ミニサイズのお城でもとても綺麗!)
(お庭には噴水と花壇。)
城内は残念ながら撮影禁止なので、ここでお見せすることができません。個人的に一番気に入ったのは鏡を四方八方に飾った間です。鏡同士が反射するように構成されており、部屋全体を更に大きく見せる効果があります。このお部屋でルートヴィヒ2世は読書をしていたと伝えられています。(私だったら周りに自分が何人もいて集中できませんが・・・笑)
そして、食堂も一人の時間を愛するルートヴィヒ2世らしかったです!フランスのベルサイユ宮殿の生活に憧れていたルートヴィヒはフランス料理を食べることが多く、召使いが部屋に入らぬように食堂の真下に台所を設置し、食卓が床ごと下(台所)から上(食堂)に移動する仕組みを考えました。こうしてルートヴィヒは誰にも邪魔されずに、一人で食事を楽しむことができたのです。実際、ルートヴィヒがリンダーホーフ城で暮らした数年の間、会いに来たお客は一人だけなのでした。
バイエルン州の自然に囲まれたリンダーホーフ城は周りにもおもしろい観光名所があります。「ヴィーナスの洞窟」と呼ばれる洞窟はヨーロッパ最古の人工的な洞窟として知られ、中には小さな湖、ボート、ルートヴィヒと交流があったワーグナーのオペラシーンを描いた壁画があります。
少々不気味な雰囲気ですが、当時は暖房設備も整っており、ルートヴィヒは泳ぐこともできたそうです。(現在は暖房がついていないので、長袖の服を着てガイドに参加することをおすすめします!)
もう一つの特徴は照明の色を変えることができたこと。オペラの場面に合わせて情熱的な赤、落ち着いた青など、ライトアップの仕方を変え、まるで劇場にいる気分になれたのです。
(色を変えるだけで雰囲気が全く変わります。)
このように、ありとあらゆる面でルートヴィヒ2世のこだわりを感じるリンダーホーフ城は小さくても、中身はぎっしり詰まった宝箱のようでした!
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