フランスのコンビニって?

今回はコンビニについてのお話です。フランスには、いわゆる日本のような無休で24時間営業のコンビニはありません。法律で商店の営業時間が厳しく規定されているからです。カトリック色の強いフランスでは、夜間や日曜に労働することを良しとしていません。なので、スーパーが閉ま る夜間や日曜の買い物は、(カトリックではなくイスラム教圏の)北アフリカ系出身の人たちが経営する食料品店「Alimentation Generale」通称「アラブ屋」に行くことになります。

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アラブ屋さんは青果が軒先に並んでいるのが特徴

このアラブ屋さん、野菜やフルーツが店の外に並べられているのが特徴で、街の至る所にあって必要なものも一通り揃っていて便利ではあるのですが、値段が 少々お高め。しかもスーパーのように値段が明確になっていないことも多く、レジで値段を聞いてビックリ!なんてこともしばしば。なのでどうしてもやむを得ない場合を除き、なるべく皆スーパーで買い物を済ませるようにしています。

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大手スーパーMonoprix経営のMonop'

そしてここ数年、規制緩和によりこのアラブ屋さんの存在を脅かすお店が次々と現れています。24時間とはいきませんが、日曜や平日早朝7~8時から夜0時ごろまで営業するプチスーパーです。モノプリが経営するモノップや、カルフール経営のカルフール・エクスプレスなど、フランスの大手スーパーが展開してい ます。スーパーよりは規模が小さめですがコーヒーを飲むスペースや冷凍食品を温めるレンジがあったりと画期的な試みがなされており、雰囲気は日本のコンビニに似ています。

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季節の野菜やフルーツも一通り揃う

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サラダ菜の種類も豊富

都会に住むサラリーマン向けなので、すぐに食べられる食品類も充実しています。サンドイッチやサラダ、パリジャンに大人気のお寿司もあるんですよ。さすがに荷物を送ったり振込したり、コピー機があったりするわけではないですが、観光客では躊躇してしまいそうなアラブ屋独特の雑多な雰囲気はなく、明るくキレイで、値段もスーパーとあまり変わりません。

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サンドイッチやサラダがずらり

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ちらし寿司弁当もあり

このプチスーパーの進出により、アラブ屋の経営は危機を迎えているようです。実際、アラブ屋だったところがプチスーパーに変わっていたりする光景も目にします。これは政府による移民閉め出し運動の一環ではないかと勘ぐってしまったり。しかし、雰囲気や品揃えが良くてなおかつ安ければ、人々はそちらに流れ込 むというもの。最近ではヨーロッパの他国のスーパーやお店もどんどんパリに進出してきているので、フランス企業だっておちおちしていられません。

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Carrefourが展開するCarrefour Express

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サンドイッチの品揃えは圧巻

日本と比べるとまだまだ遅れているフランスのコンビニ事情。まだまだ変化、改良していく余地があると思われますので、今後とも期待していきましょう。

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