オーストリア名物料理ターフェルシュピッツ(牛肉の煮込み)の専門店プラフッタ

毎日マイナスの気温が続き、鍋を囲んで体を温めたくなる季節になってきました。

ウィーンで鍋料理に一番近いのは、ターフェルシュピッツ(Tafelspitz)かもしれません。牛肉を長時間野菜と一緒に煮込み、りんごと西洋わさびの ソースを添えていただく、オーストリアの名物料理です。この牛肉が味わいも程よく、舌の上で溶けてしまいそうに柔らかいんです!付け合せのソースや一緒に 煮込んだ野菜ともよくあって、これぞ絶妙なオーストリア料理の極致!

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こちらがターフェルシュピッツ(右の鍋)と二種類のソース。左がりんごと西洋わさびのソースで、右がタルタルソース。

とはいっても、このターフェルシュピッツは、レストランによって出来に当たりハズレがある気がします。料理の腕がイマイチの店で食べると、何の味気もない茹で牛肉が出てくることもしばしば。そんな時、頼りになるのが専門店。

ウィーンでターフェルシュピッツの専門店と言えば、プラフッタ(Plachutta)。ここで食べてしまうと、他で食べる気がしなくなってしまうくらい、ここのターフェルシュピッツは絶品です!ウィーンにしてはお値段は結構しますので(とは言ってもおなかいっぱい食べて一人40ユーロくらいでしょうか)、記念日にワクワクしながら予約します。

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プラフッタ本店の店構え。町の中心からも程近く。本店は人気もあり、予約が取れないこともしばしば。ウィーン市内に他に2店舗あります。

メインディッシュのターフェルシュピッツだけでもおなかいっぱいになるのですが、前菜やパンもとてもおいしいです。

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フォアグラのパテなどの前菜。

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パンもこんな風にかわいらしい。

それでは、メインディッシュのターフェルシュピッツの登場です。巨大な鍋が重々しく運ばれてきて、セレモニーのよう。

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こんな巨大な鍋に入ってきます。

ここでいきなり肉をほおばるわけではなく、まずは、牛肉の肉や骨を長時間煮込んで、おいしさが凝縮されているスープを取り分けてもらいます。このスープがまた絶妙においしく、メインディッシュへの期待が高まります。

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ターフェルシュピッツのスープ。これだけでも一品の料理として成り立ちます。自分の鍋からおかわり自由。そして、スープをいただいたら、とうとうメインディッシュ!今度は牛肉を取り分けてもらいます。

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見た目は無骨ですが、この肉が溶けるように柔らかく、味がしみて絶妙の味わい!二種類のソースは、どちらか片方をつけても、両方つけても、それぞれ違った風味が楽しめます。

ソースの他に、定番の添え物として、カリカリに炒めたポテトや、クリーム上のほうれん草などがあります。また、だしをとるのに使った牛の骨の髄の部分はどろっとしていて脂身が多いので、バターのようにパンに塗っていただくと2度おいしい。

このターフェルシュピッツ専門店プラフッタは、美味しいだけあり、常連も沢山います。トイレに行く途中の廊下には、有名人のサインや写真が沢山貼ってあ り、この店の人気を裏打ちします。実際、一度私が本店に行ったときには、私の真後ろの席に前首相のグーセンバウアー氏が座っていて、びっくり仰天したこと もありました。

ウィーンに来られたら、ぜひ一度この絶品ターフェルシュピッツを味わってみてくださいね。

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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