ザルツカンマーグートの魅力が詰まった町サンクト・ヴォルフガング

前回に引き続き、オーストリアの避暑地ザルツカンマーグートより見所をお届けします。

前回の記事はこちら→https://tabicoffret.com/article/73782/

今日ご紹介するのは、サンクト・ヴォルフガング(St. Wolfgang)。前回ご紹介したシャーフベルク山のふもとのかわいらしい町です。

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湖上のボートから見たサンクト・ヴォルフガングの町

ヴォルフガング湖(Wolfgangsee)に浮かぶサンクト・ヴォルフガングは人口約3,000人弱の小さな町。この町は私がザルツカンマーグートで一番好きな町で、近くに来ると必ず立ち寄ることにしています。かわいらしい町並み、湖がすぐ側にあるロケーション、素敵な民族衣装のお店に、景色のいいテラスで楽しむ有名な湖畔ホテル名物のお菓子。日帰り旅行でふらっと立ちより、うきうきした気分で楽しめる全てが、この小さな町にあります。

この町がこんなに小さいのに魅力的なのには、歴史的な理由があります。10世紀頃に聖人ヴォルフガングが山の上から斧を投げて、落ちた場所に教会を建て た、という伝説から、この町は巡礼の地として栄えます。15世紀には巡礼のピークを迎え、年間2-5万人もの巡礼者が訪れたとか。

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サンクト・ヴォルフガングの教会。湖の向こう側からも見れる街のシンボルです。素朴で可愛らしい外見とは対照的に中身は豪華絢爛。山間の小さな町が洗練され、今のように素敵な街になったのは、巡礼者のお陰で宿やおみやげ屋ができて町が賑やかになったからだったのです。

それでは、この街の魅力を一つずつご紹介しましょう。まず一番の見所はは可愛らしい街並み。まさにアルプスの町!と言った素敵な街並みが、どちらを向いても楽しめます。

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教会前の広場はこんなカフェやホテルが立ち並びます。どちらを見ても絵になる景色。

この町を巡礼時代よりさらに有名にしているのは、サンクト・ヴォルフガングの湖畔ホテル「白馬亭」を舞台にしたオペレッタ「白馬亭にて」(Im weissen Roessel)。コメディー調のオペレッタで、最後には皇帝フランツ・ヨーゼフすら登場してしまう明るく楽しいオペレッタです。この作品には、サンク ト・ヴォルフガングやザルツカンマーグートを歌った歌も多く、この町に来たらついつい口をついて歌ってしまいます。

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オペレッタで有名なホテル白馬亭

この町の二番目の魅力は、この白馬亭。このホテルは今でももちろん営業中。併設のカフェテラスからは、美しい湖と背景の山々が一望でき、居心地満点です。

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景色の素晴らしい湖畔テラス

このカフェ名物のザルツブルガー・ノッケルンには是非一度挑戦してみてください。独特の形と食感でインパクト大です。

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ザルツカンマーグートのアルプスの山々を象った独特のお菓子、ザルツブルガーノッケルン

泡立てた卵白を盛って、クランベリーソースでいただきます。甘いふわふわが舌の上でとろけます。注文してから作るので20分くらいかかります。2人前から注文可。

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運ばれてきたら、こんなふうに切り分けてお皿に入れてくれます。

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このホテル前の広場から湖につながっていて、ボートをレンタルしてヴォルフガング湖に漕ぎ出すと、気分は最高です!

この町の3つ目の魅力は、ショッピング。いかにもオーストリアなおみやげや民族衣装が並んでいて嬉しくなってしまいます。

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この辺りで採れた岩塩を使ったミネラルたっぷりのバスソルト。

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かわいい子供用民族衣装

サンクト・ヴォルフガングはザルツブルクなどからも日帰りツアーがあったりしますので、機会があればぜひ訪れてみてくださいね。

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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