東京の路地裏を歩く「裏さんぽ」第一回 日本橋~人形町の巻

裏さんぽ

歴史ある東京の路地裏を歩きまくる現地集合/解散型ツアー「裏さんぽ」。

>>「裏さんぽ」の概要はこちらからご覧になれます

第一回の旅は始まりにふさわしく、お江戸日本橋のたもとからスタートです。

この日はあいにくの雨模様でしたが、合羽を着てさて元気に参りましょう!

目次

裏さんぽシリーズのはじまりはじまり

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このツアーでは、ガイドさんがポイントポイントで立ち止まって説明してくれます。

ガイドさんの案内

時には江戸時代の古地図と比較しながらの説明があり、「へえ~っ、この辺りがそうだったの。。。」と臨場感たっぷりです。

日本橋には昔から薬屋(製薬会社)が多かったそうです。なぜか?それは江戸城に近いからです。幕府に納める薬を扱う薬屋はお城に近い方が便利ですよね。それが現在に至っているというわけです。なるほど~

べったら漬けの名の由来は・・・

「べったら漬け」という漬物がありますね。なぜ「べったら」というかご存じでしたか?

体の悪い部分に貼り薬を貼る時、べったりという感じがしますね。あれに似た感じで漬けられているからべったり→べったら漬けと名が付いたとか、表面についた麹がべたべたしてるからとか諸説あるようですが・・・けっこう安易(笑)

ガイドさん

日本橋小伝馬町といえば。。。

小伝馬町の牢があったところです。

吉田松陰 終焉の地

そう、あの幕末の吉田松陰が捕えられ、収監されていた牢ですね。

公園

その小伝馬町牢跡は今は公園になっていました。今ではその名残りを見つけることはほぼできませんが、ガイドさんはこの場所で当時の牢屋がどういう状態だったかを詳しく話してくれるので、想像力がかきたてられます。

ガイドさん

江戸三大不動のひとつ、薬研堀不動院です。

薬研不動院

ここの左横には「順天堂発祥の地」の石碑が立っています。あの順天堂の始祖である佐藤泰然がこの地に蘭学塾を開き、同時に外科医療も行っていたそうです。

あの"吉原"はもともと人形町にあった

遊郭で有名な吉原は現在浅草の裏手にありますが、そこに移る前には人形町に吉原遊郭がありました。

末広神社

吉原の名の由来は、この地に葦(よし)がたくさん生えていたからだそうです。(当時は葦原と書いていた)その後、明暦の大火で現在の吉原に移されたそうですが、人形町にはその名残りを見ることができます。こちらは人形町に吉原があった時代に地主神だった末広神社です。

ガイドさんの案内

げんや~だ~な~

春日八郎さんの歌「お富さん」に出てくる「げんやだな(玄冶店)」は日本橋界隈にあった地名です。

江戸幕府お抱えの医者だった岡本玄冶の屋敷があった一帯だそうです。

へえ~へえ~へえ~

お待ちかねのお昼ごはんは老舗の豆腐料理で

お昼ごはんは人形町の老舗豆腐料理屋の「双葉」さんで湯葉御膳をいただきました。

豆腐づくし料理で江戸の濃いめの味付けですが優しい味で、個人的には一番美味しかったのは真ん中のがんもどきの煮物。このお店の名物で口に含むと「ぶじゅ~っ」と出汁が口いっぱいに広がって美味しかったです。

湯葉御膳

昼食の後は腹ごなしに、甘酒横丁、水天宮、人形焼きの老舗などを周り、さらに株取引きの中枢、兜町まで歩きます。

高速道路のある場所は昔は何があった?

この日本橋界隈は、首都高速道路が縦横無尽に張り巡らされています。今、首都高速が通っている場所は昔は何だったかご存じですか?

答えは「川」か「お堀」だったそうです。「あ~なるほど」と思われたでしょう。

今も高速の下に流れる川もあれば、埋め立てて陸になっている場所もあります。江戸時代は水路(川、お堀)が交通の要だったんですね。陸上を運ぶより遥かに重いものをたくさん、早く運搬することができますからね。川の周りが交通の要衝となり、必然的に市が立ち、人の往来が盛んになる。市場が築地に移る前、魚河岸は日本橋のすぐそばの川沿いに立っていたそうです。

そんなお話を、実際にその場所を歩きながらガイドさんから聞いていると「へえ~」「ほお~」「なるほどね~」の連発です。とっても楽しい時間です。まさにおとなが楽しめる社会見学です。

今のうちに見ておきたい、今のうちに知っておきたい東京のこと

いかがでしたか?「裏さんぽ」第一回 日本橋~人形町の巻のコース内容を詳しく書いてきましたがその魅力は半分も伝わらないでしょう。

ここに書いた以外のお話もガイドさんはしてくれます。やはり実際に自分の足で歩いてみる、そしてそこにガイドさんの実況中継が加わると臨場感が格別です。

約半日歩いて学べて、お昼ごはんまでついて数千円です。こんな充実した一日、いかがですか?

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※取材内容は2017年10月時点のものです。

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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