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ザルツカンマーグートを一望!シャーフベルク登山鉄道
例年同様、今年も7月はアルプスに囲まれた湖水地方、ザルツカンマーグートに避暑に来ています。見所たくさんのザルツカンマーグートで、毎年来てもまだ新しい発見がありますが、そんな中でもイチオシの名所をいくつかご紹介します。
今日ご紹介するのは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のドレミの歌のシーンでも登場するシャーフベルク登山鉄道(Schafbergbahn)。私 がザルツカンマーグートで一番好きな町、サンクト・ヴォルフガング(St. Wolfgang) の裏にそびえる山がシャーフベルク。登山鉄道は、この山に楽して(笑)一気に登れてしまい、3つの湖の絶景が楽しめると一石二鳥。
ヴォルフガング湖畔(Wolfgangsee)の美しい町、サンクト・ヴォルフガングの背景にはシャーフベルク。山頂に見える建物はホテル兼ゲストハウス。ここまで登山列車で登れてしまいます。
シャーフベルクは3つの湖に囲まれた1783メートルの山で、山頂にはホテル兼レストラン「シャーフベルクシュピッツ」(Berghotel Schafbergspitz)があります。シャーフベルク登山鉄道はサンクト・ヴォルフガングから頂上までを40分ほどかけて登ります。今回は、サンク ト・ヴォルフガングの乗り場から中間駅シャーフベルクアルペ(Schafbergalpe)までは列車で行き、そこからはハイキングがてら頂上まで歩きま した。
列車は多少観光客で混みあいましたが、ぐんぐん列車が高度を上げると一気に開けてくる湖と山々の景色に、ハイキングとは違った感動を覚えます。列車の左側 に座ると、湖が見下ろせて景色が素晴らしいです(反対側は森や崖)。中間駅までの所要時間は約20分。単線なのでここで向かい側からくる電車の待ち合わせ をします。
列車を降りて歩き出すと、牛が草を喰むアルムを散歩しながら、ゆっくりと景色を堪能できます。この辺は木も少なく開けているので、周りの湖の景色を楽しみながら、時々上がってくる可愛らしい赤や緑の列車に手を振ります。
列車は2両編成で、後ろから煙を上げた機関車で押し上げられます。
赤い列車が緑の背景によく映えて可愛らしいです。
3本のレールの真ん中がギザギザになっています。ここに列車に付いた歯車をかみ合わせて急勾配を上がっていきます。
1時間ほど歩いて頂上の展望台に着くと、景色の素晴らしさに息を呑みます。ヴォルフガング湖、アッター湖、モント湖を360度見下ろす絶景。
眼下に広がるモント湖。月の湖という名前の通り、三日月型をしています。
山頂レストランから山頂駅とヴォルフガング湖を見下ろして。
山頂駅に止まっていた列車。観光客が乗り込みます。
帰りの電車も行きと同様混雑するので、山頂レストランでゆっくりする前にチケットを予約しておくほうがいいかもしれません。私たちはまた歩いて降りたのですが、ラッキーな事に中間駅で空席があり、乗り込むことが出来ました。運行は夏期のみ(4月末から10月末)。ヴォルフガング湖周遊の船とのコンビチケットなどもあります。
高いところからは飛び降りてみたいのがオーストリア人の性なのか、ここでもパラグライダーをしている人がいました。3つの湖を眼下に空を飛ぶなんて、気持ちいいでしょうねー。
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ひょろ
- オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。