具の中にパイナップル!?これぞ香港風ハンバーガー

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もう随分昔の話になりますが、日本のファーストフードでライスバーガーが販売された時、"パンじゃなくてお米のハンバーガー?"と、かなり新鮮に感じた記憶があります。現在はすっかり定番メニューになりましたよね。こちら香港にも進出してるので、時々懐かしくて楽しみに行ったりもします。

そう、これって日本の味。お米は日本だけのものじゃないけれど、中身といいソースといい総合的にニッポンの味なんです。ハンバーガーという括りにするからいけないのかもしれません。具を炭水化物で挟む、と範囲を広げれば世界各国でその国ならではの味がいくつも挙げられますものね。

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白い蒸したての饅頭で挟むのが広く中華の味とするならば、香港の味って何でしょう。と考えていたら簡単に答えが見つかってしまいました。新鮮なようで、でもそれほど珍しくないような気もするこの組み合わせ。

"菠蘿包のハンバーガー"

菠蘿包とは香港ではポピュラーなパイナップルパン。といっても実際にパイナップルの味がするわけではなく、見た目がちょっと似ているから。日本のメロンパンに近い存在でしょうか。実は飲茶やパン屋でも叉焼などの具入りも売られている菠蘿包。でもこんな風に15種類も具が揃っていると、どんな味かと想像もモクモク膨らむというものです。

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ハンバーガーという目線では一番オーソドックスな手ごね牛肉ハンバーグ。菠蘿包だけではなく、具の中にもパイナップルが挟まれています。

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こちらはポーク、卵、パイナップルという組み合わせ。本当はもっと面白そうな蝦餅や墨魚餅にしたかったのですが、あいにく両方とも売り切れ。

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運ばれてくるときはあえてなのか上のパンは横に置かれています。なので自らの手で上に乗せて完成形の出来上がり。こうやって見ると菠蘿包だってことが分かりますでしょ。

気になるお味のほうですが、ここの菠蘿包がさほど甘くないせいでしょうか。でも普通のバンズよりサクサク感があるので、普通に美味しいハンバーガーとしていただけます。後から気づいたのですが15番の八方菠蘿堡はなんとイカの揚げたものが挟まれているダイナミックさ。味が八方に伸びるように見えるからこの名前なんでしょう。食べにくそうな気もしますが、次回チャンスがあれば試したい一品。

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こちらの菠蘿堡シリーズはセットではありませんので、飲み物は単品追加となります。なんとなく気分で頼んだのは珈琲紅豆冰。珈琲に小豆が加わっているという、香港では普通に存在する飲み物です。

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菠蘿堡専門店ですが、もちろん普通のメニューから選択も可能。ただ面白いのが香港の朝食セットに付いてくるトースト、こちらはミニ菠蘿包も選べるんですよ。よく見たらメニューにもあるミニ菠蘿包、気持ち足りない時の追加にはいいかもしれませんね。

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テーブルに置かれていたキャンベルの楊枝入れ。可愛いけどでも1本出すのにちょっと苦労しました。

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昔ながらのレストランや小さな店が集中する元朗の古い街。競争も激しいため、その分安くて個性的なお店を簡単に見つけられる場所でもあります。

そうそう菠蘿包ハンバーガー、実は美しく食べるのがかなり難しい品。ご来店の際はティッシュを多めにご持参くださいね。また初デートなど、気を遣う相手とご一緒の場合は大人しく別メニューにするのをお薦めします。

以上香港元朗よりお届けしました。


富記菠蘿堡專門店
元朗鳳攸南街9號好順利大廈1座地下1號C-D號舖

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mangonaoko

香港人と結婚して数年、猫2匹と香港在住。現在“猫が暮らす香港”をテーマに 水彩イラストを中心に活動中。

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