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ロシアの「クリスタルの町」にある教会。内部はなんとガラス博物館!
ヴラジミール州にある町、グシ=フルスタリヌイ。名前のусь-Хрусталыныйは『クリスタルのガチョウ』という意味。名前の通り、ガラス・クリスタルの町として知られています。
ここで一番有名なのは、ゲオルギエフスキー聖堂(еоргиевский собор)。レンガと白い大理石の縁どりのコントラストが印象的な教会です。この教会はレオンチィ・ニカラエヴィッチ・ベヌアという建築家により、1892~1903年に建てられました。彼の最高傑作だと本人も述べている教会です。
でもこの教会、普通の教会とは全く違います。なぜならば教会の中が、ガラス博物館(Музей Хрусталя)になっているのです!その素晴らしいことといったら...
扉を開けると別世界が広がっています。黒い柱はラブラドライトという石で出来ています。
これが教会の中なんて、凄いですよね...
祭壇には斬新なデザインのガラスのオブジェがあります。祭壇の上の部分の美しいモザイク画は«О Тебе радуется, Благодатная»『われ汝にありて喜び』という題。ロシアの有名な画家、ヴィクトル・ヴァスネツォフがデザインし、サンクトペテルブルグの技師・フロロフがモザイクを作りました。
このガラス博物館は1983年5月にオープンしました。さまざまなロシアのガラスが飾られています。北欧のガラスのような、スタイリッシュでモダンなもの。日本の切子のようなカットグラスもありました。フォルムもいろいろ、色とりどりできれいです。
一旦教会から出て、裏に回ると、別室につながる入口があります。小さいので見落としてしまいそうな扉から中に入るとショップがあり、ここで入場料を本館とは別に払います。ここにも素晴らしい芸術品がズラリ。とにかくどこを見ても『すごい!』『きれい!』しか言葉が出てこない...そんな素晴らしいガラス博物館でした。
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花井景子
- ロシア・リャザン大学で日本語教師を務めた後、2011年ロシア人男性と結婚しました。
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