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中国の伝統菓子「月餅」を紹介。コラボ商品もあるのでお土産にぜひ!
月餅(げっぺい)と聞くと、どんなものか想像がつく方が多いと思います。しかし、もともとはただのお土産物ではなく、中秋節(ちゅうしゅうせつ)に欠かせない食べ物だったのです。
目次
中秋節(ちゅうしゅうせつ)とは
中秋節とは日本でいう十五夜、中秋の名月のことを指します。日本と同じように家族で月見をしながら家族団らんで過ごします。2017年の中秋節(10月4日)は少し雲が掛かってはいましたがきれいな満月を拝むことが出来ました。
月餅(げっぺい)とは
日本のお月見の際に食べる月見団子に相当するものとして、中国では満月の形に見立てた丸くて餡の入った伝統菓子の月餅を食べます。
月餅にはいくつか種類があります
月餅は地方によって種類がいくつかあり、味わいも異なります。上海で一般的に食べられている月餅は「広式月餅」。広東一体で誕生した最も有名なタイプの月餅です。皮が薄く、中の餡がたくさん詰まっていて、表面には美しい模様が描かれているのが特徴です。
<左:蘇式月餅:功徳林は上海の有名な精進料理レストラン、右:広式月餅:杏花楼は上海の老舗月餅メーカー>
次に上海で良く見かけるのが「蘇式月餅」です。蘇式月餅は蘇州一帯から起こった物で、外側の皮がパイのようにサクサクしているのが特徴です。日本の丸餅のような形をしていて中身はナッツの入ったタイプが主流ですが、お肉が入ったしょっぱい月餅も良く売れます。
<お肉が入った月餅に並ぶ行列>
他にも北京で生まれた「京式月餅」などがありますが、こちらは私はまだお目に掛かったことがありません。
餡の種類もさまざま
一番ポピュラーなのは蓮の実をすり潰したものに、ラード、砂糖を混ぜた「莲蓉馅(ハスの実の餡)」です。白あんのような癖のない餡です。
豆沙馅(小豆のこし餡)、五仁餡(ピーナッツ、ゴマ、くるみなどの五種類のナッツ餡)、芝麻馅(ゴマ餡)も人気があります。
もう一つ、餡の中に鹹蛋(xian dan/アヒルの塩漬け卵の黄身)が入った月餅があるのですが、これを「蛋黄月饼」と言います。甘い餡の中に入った黄身は塩気があり、ねっとりと濃厚な味わいがクセになります。蛋黄月饼を真ん中で切ると、餡の中央に濃い黄色の丸い黄身が満月のお月様のように見えて風流です。好き嫌いは分かれるところですが、私が一番好きな月餅です!
今年の人気は餡の中にカスタードクリームが入った月餅かもしれません。
香港の老舗月餅ブランド「美心」が販売している流心奶黄月饼は、餡の中にとろとろとしたカスタードクリームが入った月餅です。どのお店に行っても売り切れだったので、私はもう一つ違う種類の塩卵が入った月餅を買いました。
変わり種月餅も!
冰皮月饼(モチスイーツ風月餅)
同じく「美心」から出ている冰皮月饼は、高級食材の燕の巣が入ったモチスイーツ風の月餅。冷やして食べます。杏仁(あんにん)味とマンゴー味で外側の皮はぎゅうひのようなもちもちとした食感でとても美味しかったです。他にもドリアン味などがありました。
オレオ月餅
オレオ月餅は「クッキー味なのかしら?それともクッキーが入っている?」と思って買ってみましたが、中身は餡でした。味はココア味、いちご味、クリーム味、チョコレート味とあって面白かったです。
スターバックス月餅
スターバックス月餅は1個ずつでも購入できます。スタバのロゴや花の形が可愛いし、チョコレート、コーヒー、キャラメルマキアート、チーズなど美味しそうなフレーバーが揃っています。箱には小さなLEDライトが入っているので、月餅を食べ終わった後はランプとして使えます。これはオシャレでお土産に最適です!
アイス月餅やブランド月餅など
ハーゲンダッツが出しているアイスクリーム月餅は見た目も美しく美味しそうで気になります。ディズニーキャラクターとコラボした月餅なども出ていて、子どもたちも喜ぶこと間違いなしです。
このほか、最近はティファニー、エルメス、グッチ、ルイヴィトン、ディオールなどのハイブランドも月餅を出しています。ブランドのロゴが入り、きれいな箱に納められたブランド月餅は何千元(日本円で何万円)もする代物で手は出ませんが、ちょっと見てみたいですよね。
中秋節にはスーパーや百貨店に大きな月餅コーナーができるほどですが、月餅そのものは一年を通していつでも買える食べ物です。上海のお土産として美味しい月餅はいかがですか?
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きさる
- 2004年より上海在住。留学、就職、結婚を経て、2015年に出産。現在はちびっこ子育て奮闘中の母ちゃんです。趣味は食べる事、旅行、ゴルフ。