世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」

外国船の修理を目的に、トーマス・グラバーと薩摩藩士が計画して1869(明治元)年に完成した長崎市小菅町の「小菅修船場」。長崎市民にはソロバンドックと呼ばれ親しまれています。

00700_170601_01.jpg

煉瓦造りの小屋には、船を陸上へ移動させるための蒸気機関の曳揚げ装置(英国製)が据え付けられています。小屋は現存する日本最古の本格的な煉瓦造(蒟蒻煉瓦)の建物で、曳揚げ装置も日本最古の蒸気機関を動力とするものであり、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成施設となりました。

00700_170601_02.jpg

私自身、小菅修船場跡は桜の季節やドライブ途中に度々訪れていましたが、小屋内部は窓越しに覗くしかなく、機会があれば是非見てみたいと常々思っていました。

炭をくべて蒸気を発生させるボイラーと大小8枚の組み合わされた歯車、シンプルな構造ですが最大1,000トンの船を曳揚げる能力があったそうです。

00700_170601_03.jpg

見たところボイラーの基礎に使われている煉瓦は薄い蒟蒻煉瓦ではありませんね。明治34年頃にボイラーの載せ換えがあったからでしょうか・・・。

00700_170601_04.jpg

ところで、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の長崎県内構成施設は、「小菅修船場跡」、「旧グラバー住宅」、「高島炭坑」、「端島炭鉱」、「三菱長崎造船所関連施設(第三船渠、旧木型場、ジャイアント・カンチレバークレーン、占勝閣)」です。多かれ少なかれ三菱と関係のある施設ばかりです。(写真は桜の季節)

00700_170601_05.jpg

高島・端島炭鉱はお天気と相談しながら船で行く必要がありますし、第三船渠、ジャイアント・カンチレバークレーンは造船所内なのでまず近づけません。占勝閣は外観を眺めるだけで、内部は写真すら公開されていません。世界遺産になっても身近に感じられない施設が多い気がします。「憎いね!三菱ッ」って感じですよねぇ。

長崎」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『長崎』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

【長崎】1945年8月9日11時2分長崎の時は止まった~長崎原爆資料館で核兵器の恐ろしさと平和の恒久を祈ろう~

Ranking長崎記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

プロフィール画像

ちび太郎

故郷「長崎」と転勤先のいろいろな情報を...。休日は運動不足解消と暇つぶしに、あちこちさるき回っています!

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!