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ドイツ東部の文化都市、ライプツィヒで是非訪れたい5つの見どころ!
ライプツィヒという街の名前を聞いたことがあるでしょうか。それはベルリンからドイツ版新幹線を使って1時間で行けるドイツ東部の街です。かつては東ドイツに属していた、多くの人口を誇る文化都市です。そんな街は大きいだけでなく様々な魅力を持っており、多くの人を惹きつけています。今回はそんなライプツィヒの5つの見所を紹介したいと思います。
1、トマス教会
ライプツィヒの名前を音楽を通じて知った人も少なくないでしょう。実はバロック音楽の巨匠ヨハン・セバスティアン・バッハが作曲活動をしていたと街としても知られているのです。バッハはライプツィヒにあるトマス教会の教会音楽家に就任しており、この街で多くの曲を作曲しました。晩年までこの街で活動を続けており、亡くなったのもここライプツィヒでした。現在教会内部にはバッハの墓所が設けられており、また週末にはバッハの曲の演奏会が行われています。こうしたことからも、今でもバッハが残した足跡をトマス教会で感じることができるでしょう。
2、ゲヴァントハウス
バッハなど著名な作曲家が活動していたこともあり、ライプツィヒの名前で音楽を連想する人が多いかもしれません。そんなライプツィヒで音楽を楽しむのなら、ゲヴァントハウスを訪れてみましょう。これは街の中心部にあるコンサートホールで、ゲヴァントトハウス管弦楽団の本拠地ともなっています。こちらの管弦楽団は長い歴史を持つ、実力のあるオーケストラとして知られています。そんなオーケストラのコンサートを、ぜひここゲヴァントハウスで楽しんでみてはどうでしょうか。
3、諸国民戦争記念碑
ライプツィヒに来たのなら、ぜひ訪れてほしいのが諸国民戦争記念碑です。こちらの記念碑は記念碑建造物としてはヨーロッパ最大のもの。記念碑を訪れると、それが非常に大きいことに驚かされるでしょう。この記念碑が建てられたのは1913年。それはライプツィヒ近郊で起きた諸国民戦争から100年経ってからのことでした。諸国民戦争はヨーロッパで覇権をふるったナポレオンに、後にドイツの母体となるプロイセンなどの連合国が勝利して、ヨーロッパの歴史が大きく塗り替えられたことで知られています。そんな歴史ロマンをここライプツィヒで感じられるのが、諸国民戦争記念碑です。
4、ライプツィヒ造形美術館
ライプツィヒ中央駅すぐ近くに建つシンプルでモダンな建物。それがここライプツィヒで美術を楽しむことができるライプツィヒ造形美術館です。こちらの美術館にはルネサンスから現代までの幅広い美術作品が収蔵展示されています。コレクションの中心とも言えるのは、19世紀の画家アルノルト・ベックリンの代表作「死の島」です。お墓のある島に小舟が近付く様子を描いた作品ですが、ミステリアスな雰囲気を漂わせる静謐な作品となっています。こちらの作品は同じモチーフを描いたものが4点現存しており、そのうちの1点をここで鑑賞することができます。
5、シュピネライ
ライプツィヒはクラシック音楽が盛んで、素晴らしい美術館もありますが、街は伝統に囚われている訳ではありません。新しい文化が生まれている場所でもあるのです。その場所となるのはシュピネライと呼ばれる巨大な紡績工場跡地。この工場は近代化の煽りを受けて現在は閉鎖されていますが、最盛期はヨーロッパ最大の綿花の紡績工場でした。現在この広大な空間で生み出されるのは美術作品。ここシュピネライには多くのアーティストがアトリエを構えており、作品制作の場となっているのです。それだけでなく作品の展示会場となるギャラリーや展示施設も多くあり、ここでは現代を生きるアーティストの姿や、その作品を見ることができるでしょう。もし現代の美術や文化に興味があるなら必見の場所です。
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K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。