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ベトナムの秘境、フーコック島南部を観光しよう
今回お届けするのは、ベトナムの秘境と呼ばれるフーコック島。とはいえ、ここ数年で観光開発が進み、徐々にではありますが、外国人にも認知されつつあります。観光のメッカではない分、ゆっくりとしたリゾートアイランドを楽しむことができるでしょう。今回は、フーコック島の南部方面を紹介。主要の観光スポットを3つご案内します。
目次
真珠の養殖場で本物パールアクセサリーを買おう
まず最初に行きたいのは真珠の養殖場。フーコック島はベトナム人ならばみんなが知っている真珠の特産地です。質のいい真珠が買えるとあって、多くのベトナム人観光客が養殖場の直売所で真珠を買っていきます。ユーンドン市内のナイトマーケットや空港でも当然のように真珠のアクセサリー店が出ていますが、直売所の方が値段はかなり安いです。
さらに南下。ひたすら一本道を下ろう
真珠の養殖場は市内中心部から15分ほど南下したところにあり、比較的近場です。次に行くスポットはそこからさらに20分ほど南へ走ったところにあります。現地の移動手段はレンタルバイクかタクシー、車のチャーターとなりますが、いずれも御覧のような一本道をひたすら走ります。ほんの数年前までは道路は赤土だったのでかなり大変でしたが、現在は年々インフラが発達していっているのを感じます。
道中は民家が並ぶ一角を通ります。ホーチミンやハノイといった都会ではあまり見られない平屋ですが、郊外や田舎ではこれが普通の一般家屋となります。路上に面した庭で食事をとる風景は日常的に見られ、まだまだベトナムの素朴な風景が残されています。
サオビーチで海水浴&昼食を楽しもう
島内には随所に海水浴ができるビーチエリアがありますが、南部の人気エリアはサオビーチとケムビーチの2か所。どちらも海の透明度や波の高さなどは同じですが、ケムビーチは現地人向けで、外国人観光客はサオビーチの方に向かうの普通です。サオビーチの方がより観光地化されていますので、ジェットスキーやシュノーケリングのレンタルなどもすることができます。現地人も休日には多く訪れるので、地元の賑わいも感じることができます。
また、昼食もここで食べるのがおすすめ。フーコック島では市内中心部とホテルエリア以外にはそれほど多くのレストランはありませんし、その多くが現地人向けの大衆食堂。冷房つきの小洒落たレストランは皆無です。そこで観光客に人気なのが、砂浜で食べるシーフードレストランです。しっかりと屋根がついていますし、雰囲気は南国そのもの。さらに近くにはきちんとしたレストランもあり、水槽で活けられている魚介を指さしで選ぶことも可能です。
ココナッツプリズンで歴史の勉強を
最後はココナッツプリズン。捕虜収容所です。主に使われたのはベトナム戦争ですが、建てられたのはインドシナ戦争、いわゆる抗仏戦争時です。非人道的な拷問が行われた戦争犯罪の生きた証として1996年から観光地化されました。現在では年間1万人以上の来場客を抱える人気の歴史博物館となります。
北ベトナムの捕虜をここに輸送し、拷問に拷問を重ねたとされています。同じベトナム人同士で......統一戦争のやるせなさが伝わります。ちなみにインドシナ戦争時には1万4000人以上の捕虜がここに運ばれてきたと言われています。フーコック島にある数少ない博物館なので、ぜひ見学に立ち寄ってみてください。サオビーチから近いです。
田舎風情を感じるなら南部がおすすめ
フーコック島はユーンドン市を中心に、北部と南部に観光エリアを分けることができます。北部はリゾートエリア、南部はまだ開発されていないローカルエリアと覚えておくといいでしょう。せっかく発展途上のフーコック島に来たのだから、時間が許す限り、南部に足を運んでみてください。半日程度で全部回れます。
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古川悠紀
- ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!