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台南そぞろ歩き!カタツムリの細路地に迷い込む
「蝸牛巷(カタツムリの細路地)」そんな気になる名前の観光スポットが、台南に出現しました。台湾情緒とアートが混在する蝸牛巷には、隠れ家カフェや地元民が愛してやまない老舗など、台南の魅力がぎっしり。今回は、蝸牛巷の歩き方を、カタツムリのようにのんびりと歩いてみます。
カタツムリの細路地って?
超古民家をリノベしたカフェや雑貨店が軒を連ねる「神農街」や、B級グルメ天国の「國華街」、それに若者に大人気の行列スイーツ店が多く立ち並ぶ「正興街」などなど...。見どころいっぱいの台南ですが、「蝸牛巷」も隠れた観光スポットとして、ジリジリと浸透し始めています。
場所は、西門路二段×民生路一段×永福路二段×中正路に囲まれた、それほど大きくないエリアです。
入り組んだ路地の多い台南ですが、蝸牛巷もそのひとつ。レトロな古民家が立ち並び、人々の暮らしがかいま見える静かな住宅街でありながら、知る人ぞ知るおいしいお店や、カフェも点在しています。そして通りのあちこちで、カタツムリのオブジェがお出迎え。
そもそも「蝸牛巷」という名前は、台湾を代表する文学作家「葉石濤」の作品の中で登場する一節から来たものです。日本統治下にあった台南で生まれ育った葉石濤は、83年の生涯に幕を下ろすまで、日本語と中国語の小説を世に送り出しています。「蝸牛巷」は、「往事如雲」という小説の中に出てくる「在這蝸牛巷的巷頭買了老屋居住...(この蝸牛巷に古い住居を構えた...)」という一節に由来しています。また葉石濤本人が、最後に住居を構えていたのが、この「蝸牛巷」だったということです。
蝸牛巷から徒歩10分ほどの距離で、國立臺湾文学館の裏手にあたるところに「葉石濤文學記念館」があります。葉石濤の作品や生涯にまつわる展示が行われています。
葉石濤文學記念館
台南市中西區友愛街8-3號
9:00~17:00(月、火曜休み)無料
蝸牛巷で食べ歩き
それでは蝸牛巷に戻って、おすすめのお店をご紹介します!
①小豪洲沙茶爐
台南市中西區中正路138巷11號
見つけづらい場所にあるにもかかわらず、お客さんの絶えない火鍋屋さんです。一般的に出回っている沙茶醬とひと味ちがい、このお店オリジナルの香り高い沙茶醬で味わうお鍋が、人気の秘密です。
②3517 手作甜點。輕食
台南市中西區中正路106之1號
オープンしてまだ1年ほどの隠れ家的なカフェです。一般家庭のキッチンのような店内で、温かみのあるハンドメイドスイーツが楽しめるお店です。オーナーさんが独学で習得されたというスイーツの数々は、癖になるおいしさです。
③哈利速食
台南市中西區中正路138巷8號
台湾風ハンバーガーが楽しめる、朝ごはんのお店。朝ごはんを外で済ませるという人の多い台湾では、早い、安い、おいしい朝ごはんのお店が至る所にあります。「哈利速食」は、そんな厳しい朝ごはん界で25年以上もの間、地元の人に愛され続けているお店です。フワフワのバンズに、手作り感たっぷりのパテを挟んだハンバーガーは、一度食べたらまた食べたくなる優しい味。甘くて素朴なミルクティーを一緒に、ぜひお試しください。
蝸牛巷のそぞろ歩きはいかがだったでしょうか?葉石濤の言葉に「台南は、夢を描いたり、仕事、恋愛、結婚、そしてのんびり過ごすのに適した場所だ」というのがあります。そんな台南で、時には知らない細路地にあえて迷い込み、のんびり文学散歩を楽しんでみるのもいいものですよ。
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ロータス
- ニーハオ!!2007年より台湾在住! 台湾の老街(ラオジエ)での雑貨散策とB級グルメ食べ歩きが得意。 南国のんびり暮らしのブログを発信中。