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チェコ / キノコ狩りは「国民のスポーツ」!?
友人の結婚パーティにてクルコノシェへ行った際、宿泊ホテルの近くの森でポルチーニの群生に遭遇!テンションが上がりました。
あまりにもホテルの近くだったため、ホテルの人にも確認してから収穫。採れた量がが凄かったので、ホテルのレストランに頼んで、翌日キノコスープにしてもらいました。この地方独特のキノコスープkrkonošské kyselo は若干酸味があり、とっても美味しかった!
翌日周辺の山間部に入り、まだあるかな~と見ていると、道路脇なのにまたまた群生を発見。チェコってすばらしい!ポルチーニが採り放題の国。この国に嫁いでよかった、と思える瞬間。これがポルチーニです。
チェコではキノコ狩りが「国民のスポーツ」と言われるほど盛んです。湿度と温度が丁度良い早朝を狙って、自分だけの秘密の森へ向かいます。方角だけを確認しながらひたすら森の中を歩きます。(トイレに行きたくなったらもちろん野外です。森の中のところどころにトイレットペーパーを見つけます。)見つけた際は、一応毒キノコでないかを確認するため、キノコの傘部分をほんの少しかじって確かめます。チェコ人曰く、苦ければ毒キノコ、苦くなければ食べられるキノコ。非常に野性的な国民性なため、危険を伴うアクションを軽々となんなくこなしていきます。
収穫時にはスイスナイフなどを使用し、慎重に根の部分は地下に残します。それは次のキノコが育つよう、翌年の収穫のため。収穫したキノコは「コシーク」と言われる柳で編んだカゴに入れて、傘が壊れないよう慎重に持ち帰ります。森から出て周りの人に「わ~すごい!こんなにどこで見つけたんですか?」とか聞かれても、絶対に秘密の場所は教えません。カゴ一杯のキノコは誇らしいことですが、とにかくドヤ顔で対応します。
家庭での調理法はスープ、キノコカツ、卵とじ、などなど。乾燥させてステーキやパスタなどのソースにも使用します。翌年また同じ場所に時期を狙って行きます。・・・という具合に、チェコ人のキノコ狩りにかける情熱は結構すごいです。(日本はまず他人の山や森に入ることが問題になりますよね。。。)
最近は特に雨が多いチェコ。おそらく各地でキノコの収穫率が高いはず。。。早朝を狙って行くしかないですね、やっぱりターゲットはポルチーニ。ちなみに食べられない(というか食べたら死ぬ)猛毒キノコも多いので十分ご注意を!あと木ダニにも注意して下さい!
ポルチーニを探しにチェコの森へ行く方、こんな見た目のキノコには注意です。有毒キノコの種類。
この案内はプラハ市内のショッピングモールの中で見つけたものです。チェコ国民が頻繁にキノコ狩りに出かけるのが、お分かりいただけるかと。
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YUYU
- 2005年からチェコ共和国プラハ在住のコーディネーター・フリーライター・現地ガイド。日本からの各種メディアの取材・撮影コーディネートからWEBへの執筆、現地日本語ガイドまで幅広く活動する。