スペインが外国人観光客を魅了する7つの要因

スペインのビーチ

スペインには年間を通して大勢の観光客が押し寄せます。世界観光機関の調べによると、2015年には7,000万人近い観光客がスペインを訪れたそうです。この数字は日本の約3倍で、フランス、アメリカに次ぐ世界3位にランキングしています。

スペインの何が外国人を魅了するのか。その7つの要因を挙げてみましょう。

目次

1. 世界遺産をはじめとする観光スポットの宝庫

プラド美術館
<プラド美術館のベラスケス像>

スペインは全土に渡り名所旧跡が点在しています。世界遺産の数も世界第3位を誇り、また美術館も充実しています。

バルセロナにいくつもある天才建築家ガウディの作品群や、イベリア半島にイスラム文化の花が咲いていたことを今に伝えるグラナダのアルハンブラ宮殿など、一度は目にしたモニュメントが目白押し。小さな田舎町の教会でさえ、私たちの心に響く魅力を持っています。

フランスのルーブルやロシアのエルミタージュと並ぶ世界3大絵画館と呼ばれるプラド美術館、個人コレクションとしては英国女王に次いで世界2位を誇るティッセン・ボルネミッサ男爵家の美術館、スペイン出身のピカソ美術館やダリ美術館、そのほかにも小さな美術館がたくさんあるので、アート好きにはたまりません。

2. ミシュラン店から町角のバルまでおいしいものだらけ

パエリア

日本でも10数年前からスペイン料理ブームに火が付きましたね。世界でもっとも予約が取れないレストランとして伝説になった「El Bulli」があったほか、毎年発表される世界のベストレストラン50にもスペインのレストランが何軒も顔を出します。美食の町サン・セバスティアンは、人口あたりのミシュランの星の数が世界一なのだとか。

それだけではありません。街角のバルで食べるタパスやピンチョスから、各地のバラエティ豊かな郷土料理までおいしいものがいっぱい。年々世界でも評価が高まるスペインワインと一緒に、ぜひとも楽しみたいですね。

3. 情熱の代名詞フラメンコに浸る夜

フラメンコ

スペインのイメージとして使わる言葉が"情熱"ですが、これにはきっとフラメンコが大きく貢献しているのでしょう。赤いバラをくわえたカルメン的な...(笑)フラメンコはスペイン南部アンダルシア地方で生まれた芸能で、ご存知のようにカンテ(歌)、バイレ(踊り)、トケ(ギター)で構成されています。

日本でも観られないわけではありませんが、やはり本場スペインで現地アーティストの舞台を観たいもの。マドリードやバルセロナ、アンダルシア地方にはタブラオと呼ばれるフラメンコを見ながらお酒や食事が楽しめるお店があります。

また、運が良ければ旅先の劇場でフラメンコ公演があるかもしれません。どちらにしても、フラメンコは異国情緒をマックスに感じる夜を演出してくれます。

4. 現地で観たいスペインの国民的スポーツ・サッカー

スペインでもっとも人気のあるスポーツがサッカー。これはもう間違いなく国民的スポーツです。日本だと1歳や2歳の子供たちはボールを手にすると投げて遊びますよね。でも、スペインでは小さい内から蹴って遊ぶ子も多いのです。そんな光景を目にすると、ここはサッカーの国なのだと実感します。

スペインのプロサッカーリーグであるリーガ・エスパニョーラには、世界から才能あふれる選手たちが集まっています。そんなリーガ・エスパニョーラの試合を生で観たいとスペインを訪れる観光客も。サッカー好きの方にはぜひ体験いただきたい現地観戦です。

5. お祭りが多いのもお国柄?

スペインの祭り

スペイン人のフィエスタ(お祭り)好きは世界でも有名。年間を通してあちこちで大小さまざまなお祭りが開かれています。

有名どころを挙げると、パンプローナの牛追い、バレンシアの火祭り、セビージャの春祭り、ブニョルのトマト投げ祭り、スペイン各地の聖週間などなど。牛追いやトマト投げでは、外国人の参加も目立っています。普段とは違うお祭り色に染まった町で、現地の人と一緒にお祭りを楽しむのは忘れられない思い出になることでしょう。

6. 実は自然美にあふれるスペイン

スペインの絶景

スペインを訪れる日本人の目的は名所旧跡巡りですが、北ヨーロッパの観光客の多くが太陽と青い海を求めてやってきます。スペイン人がまだ長袖姿のイースターの時期に海に入っているのは、きまって北ヨーロッパ人です(笑)本土に限らず、マジョルカ島やイビサ島、カナリア諸島のようなビーチリゾートも。

ピレネー山脈やシエラ・ネバタ山脈はスキーリゾートとして有名ですし、果てしなく広がるラ・マンチャの赤い大地や初夏のひまわり畑、北スペインの緑あふれる山々等の自然もスペインの観光資源のひとつなのです。スペインでは町の名所旧跡を見てまわるだけでなく、日本とは異なる豊かな自然にも触れてみることをおすすめします。

7. 陽気でフレンドリーなスペイン人

そして最後はやっぱり人!!

一般的にスペイン人は明るく陽気。「道を尋ねると何人か集まってくるものの、みんな違うことを言う」などと言われますが、悪気はこれっぽっちもなく(笑)、根は親切なのです。

こんなスペイン人が、外国からやってくる観光客の旅の思い出にひと味加えていることは間違いありません。もちろん、中には観光客狙いの悪い輩もいますのでご注意くださいね。

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田川敬子(Keiko Tagawa)

1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に夢がかなってスペインで日系企業に就職。その後現地企業を経て、現在はオリーブオイルソムリエ/テイスターやライターとして活動中。

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