夏を熱くするユネスコ無形文化遺産「戸畑祇園大山笠」


「戸畑祇園大山笠」は、毎年7月第4土曜を挟む前後3日間に行われる夏祭り。福岡の夏を盛り上げる夏の三大祭りのひとつとして親しまれています。1980年に国の重要無形文化財に、さらに2016年には「山・鉾・屋台行事」を構成する行事のひとつとしてユネスコの無形文化遺産に登録されました。2017年の今年は登録後、初めての開催ということになります。

祭りは江戸時代後期(1803年)、戸畑地区に蔓延した疫病の退散に感謝の意を示して山笠を奉納したことに始まるとされます。途中戦争による中断はありましたが、実に200年以上もの歴史を持つ伝統的な行事です。祭りの最大の特徴は昼と夜で姿が変わること。これは全国にも例がない珍しいことです。

まず、昼の姿は「幟大山笠」。

00700_170801_01.jpg高さ約1.5mの土台に12本の幟などで装飾がされます。そして、夜になると幟山笠の装飾を全て取り払い、なんとピラミッド型の「提灯大山笠」に姿を変えます。

00700_170801_02.jpg装飾を取り払った後、台上に櫓を組み、12段309個の提灯を飾ります。高さ10m、重さ2.5トンの姿はこの形態の提灯山笠としては日本最大規模です。

00700_170801_03.jpg提灯の一つひとつに灯りが灯され、幻想的な光のピラミッドになります。祭りの1番の見どころは、3日間の行事期間のうち中日の土曜日に行われる競演会です。18時頃から行われ、道路上に4基の大山笠と小若山笠が集結します。

00700_170801_04.jpg灯りを放つ山笠が立ち並ぶ様子は壮観です。鉦や太鼓、横笛を使った祭り囃子にのって、揃いのはちまき、はっぴ姿の若衆が「ヨイトサ、ヨイトサ」という掛け声とともに山笠を担ぎ、走ります。一基あたり60~100人で担ぐため、迫力満点。見物客から大きな歓声があふれ、会場が大いに盛り上がります。

なお、各山笠は地区によって奉納の儀が異なるため、何年か通ってそれぞれの地区を見比べてみるのも面白いかもしれません。

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