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イタリアの名物料理!各地で食べられるライスコロッケ(アランチーニ/スップリ)の魅力

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記事投稿日:2015/11/16
最終更新日:2018/07/06

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サムネイル:Pixabay(CC0)
※2018年6月、加筆修正をいたしました。

イタリアの食卓によくのぼる「ライスコロッケ」をご存知ですか?お米やチーズを入れて揚げた料理で、主にローマやナポリ、シチリアなどで食べられている郷土料理です。ライスコロッケは地域によって呼び名もレシピも味も違います。

※写真はイメージです。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づき掲載しています。
参考:クリエイティブ・コモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

目次:クリックで各項目に移動します

とろ~りモッツアレラがたまらない!イタリアの名物料理「ライスコロッケ」

イタリアの名物料理と言えば、パスタとピッツァ。ですが、もう一つの名物料理「ライスコロッケ」の魅力はご存知でしょうか。こんがりキツネ色に揚げられたライスコロッケは、イタリアの郷土料理として親しまれています。

ライスコロッケの基本はお米をおにぎりのように丸めその中にチーズを入れ、衣を付けて揚げたもので、地域によって具やレシピが異なります。揚げたての衣をサクっと割った時にあふれる、とろ~りモッツアレラの美味しさといったら......! 思い出すだけでも笑顔になってしまいそうなほどの美味しさなのです。

そんなライスコロッケは、イタリアのおばあちゃんやお母さんたちが愛情をこめて作りあげてきた"マンマの味"。イタリアの素朴であたたかな家庭料理の代表と言えるでしょう。

今回は、シチリア、ナポリ、ローマの3地域で食べられる、代表的な味をご紹介します!

1:シチリア名物のライスコロッケ「アランチーニ」

PublicDomain-fromWikimedia-Arancini.-Author-G.Melfi.jpg
Photo by Wikimedia(Public Domain)

アランチーニ(Arancini、単数形はArancino)はシチリアとナポリの名物ライスコロッケ。アランチーニは「小さなオレンジ」という意味で、形がオレンジに似ていることが由来となっています。シチリアのバールや総菜屋に必ず並ぶ、定番のメニューです。

私はパレルモでアランチーニを求めて惣菜店へ立ち寄った時、中の具に挽き肉とモッツァレラがたっぷり入った三角のものを見つけました。シチリアでは、球体以外にもいろいろな形のアランチーニを見かけます。

引用:Flickrより
Delícies sicilianes

意外だったのは、アランチーニがかなり大きかったこと。「小さなオレンジ」とは言うものの想像以上にボリューム満点! 一つでお腹がいっぱいになっちゃうほどです。

イタリア-ライスコロッケ-パレルモのアランチーニ
撮影:Italyii ライター「ワインとあわせれば、十分にランチになるほどです。」

アランチーニは地方によって中に入れる具が異なり、お肉とチーズが入ったものや、グリーンピースやほうれん草が入ったものなどもあります。シチリアやナポリを訪ねたときは、味わい豊かなバリエーションに驚くことでしょう。

2:ナポリは小さ目が主流?「アランチーニ・ディ・リゾ」

ボリューム満点のシチリア流アランチーニと比べ、ナポリはもっと小さく、ピンポン玉ほどの大きさのアランチーニをよく見かけます。ナポリでの呼び方は「アランチーニ・ディ・リゾ(Arancini di Riso、米の小さなオレンジ)」。これなら、名前の由来にも納得ですね。

アランチーニ・ディ・リゾは「パッレ・ディ・リゾ(Palle di Riso)」とも称されます。コロコロでかわいい、お米の団子やボールという意味です。

引用:Flickrより
ナポリに来たら、アランチーニ・ディ・リゾを食べることも忘れずに Arancini

3:チーズがとろぉ~り♪ローマ風ライスコロッケ「スップリ」

引用:Flickrより
laurelhurst market suppli al telefono

最後にご紹介するのは、ローマのライスコロッケ「スップリ(Suppli)」。「スップリ・アル・テレフォノ(Suppli al telefono)」と言う別名もあります。

スップリはフランス語の「Surprise(驚き)」が訛ったもので、「テレフォノ」は電話線の意味。つまり、「驚きの電話線」......なんともおもしろいネーミングの料理です。

なぜこのようなユニークな名前がついたかというと、その答えは揚げ立ての姿にあります。丸や三角形のアランチーニに対し、スップリは俵型。出来立てのスップリを2つに割ると、中のモッツァレラチーズがとろ~りと糸を引いて伸びるのです。それが糸電話を思い起こさせることからこの名前になったという、なんとも茶目っ気たっぷりなネーミングです。

アランチーニもスップリも、食べ方としては揚げたものをそのまま食べるほか、ミートやトマトのソースを添えて頂くのもおすすめ。ハーブを振りかけたり添える野菜をアレンジしたり、盛り付け次第では華やかな印象にもなります。

アランチーニとスップリはどう違う?

アランチーニとスップリの違いはあまり厳密ではないのですが、お米の味付けや用いるチーズが異なります。以下の特徴をつかんでおくと良いでしょう。

  • アランチーニ:お米にサフランとブイヨンを入れる。形は握りこぶし型や三角錐、ピンポン玉大などさまざま。チーズはパルミジャーノ・レッジャーノやカチョカヴァロなど南イタリア産を使う。さまざまな具を入れる
  • スップリ:お米にサフランを入れない。トマトライスにすることもある。形は俵型。具としてモッツァレラチーズを入れる。

こうしてまとめると、スップリのレシピはややシンプルな印象を受けますが、これはあくまでも基本形。アレンジレシピを調べてみると、やはりアランチーニとスップリの境界が曖昧に感じられることでしょう。

おまけ:イタリアでお米が作られるようになったのはいつから?

ここまで各地のライスコロッケをご紹介してきましたが、主な具材となるお米はどのように伝わったのか、気になりませんか?

調べたところによると、まずお米自体がイタリアに伝わったのは、9~10世紀以降とされています。お米を持ち込んだのは、当時のアラブ人たち。最初は7~8世紀頃スペインに伝わりその後シチリアなどに伝わっていったとされています(※)。なるほど、だからナポリやシチリアでアランチーニが親しまれているのですね。

しかしながら、現在のイタリアでお米がよく生産されているのは、ヴェネト州やロンバルディア州、ピエモンテ州など北イタリアの地域なのだそう。品種改良の末、これらの地域が稲作に適しているためと考えられますが、南のサルデーニャ島でもお米が栽培されています(※2)。

イタリアと言うと小麦の印象が強いのですが、お米もリゾットやドルチェ、そしてアランチーニなどに用いられ、食材として親しまれていることが分かりますね。

※参考文献:農林水産政策研究所 レビュー No.15「コラム ヨーロッパのコメと稲作」
※2参考文献:モンテ物産:タンティリア2002年10/11月号

ころっとした可愛さと、とろけるようなおいしさを併せ持つイタリア流「家庭の味」。それがライスコロッケです。街のピッツェリア(ピッツァ専門店)やリストランテで見かけられますので、旅行の際はぜひお試しあれ!

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