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ジョットの鐘楼に上って、フィレンツェ歴史地区の絶景を楽しもう!
※編集部註:2019年9月、加筆修正をいたしました。
ジョットの鐘楼は、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のそばに建つ塔。美しいゴシック様式の建築で、屋上に上ることもできます。長い歴史を刻む世界遺産「フィレンツェ歴史地区」の街並みを一望できますよ!
目次
1. 大聖堂のそばに建つ「ジョットの鐘楼」とは
<クーポラの隣に建っています。>
フィレンツェの中心に建つ「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」のすぐそばに佇むのが、この「ジョットの鐘楼」。大聖堂に同じく、こちらも赤、白、緑の大理石で装飾されたゴシック様式の建築です。
こちらの鐘楼は現在でも上ることができ、最上部からはフィレンツェ歴史地区を一望できます。そのため、歴史的な建物として鑑賞する楽しみだけでなく、絶景スポットとしても注目したい建物なのです。
2. ジョットの鐘楼は中世を代表するゴシック建築
鐘楼の名前となっているジョット(Giotto di Bondone)は、13世紀から14世紀にかけて生きたフィレンツェの画家・建築家のこと。「スクロヴェーニ礼拝堂」や「サンフランチェスコ聖堂」などで壮大な壁画を残し「西洋絵画の父」とも評された芸術家ですが、出生地や風貌などは諸説あり、謎の多い人物でもあります。
そのジョットが晩年にデザインを任されたのが、こちらの鐘楼。しかし、ジョットは基底部分の建築が完成した時点で亡くなり、弟子のアンドレア・ピサーノと、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の工匠頭のメンバーだったフランチェスコ・タレンティによって完成した、という説があります。
<昼間に見ると、彫刻の細かさに目を奪われます。>
3. ジョットの鐘楼に上ってみよう!
ジョットの鐘楼の一番の醍醐味は、やはり上部から眺める絶景!とは言え、高さ約84m、階段は414段という数。エレベーターは無いため体力は必要ですが、途中で休憩できますので、ゆっくり上ることをおすすめします。
なお、ジョットの鐘楼へ上るには、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の施設入場と共通になっている、18ユーロ(オンライン購入の場合20ユーロ)のチケットが必要です。
鐘楼の窓から覗く景色は絶景
<窓から覗くと、レンガ色が一面に!>
フィレンツェは街全体が世界遺産に登録されています。向こうには、ヴェッキオ宮殿の時計塔も。
<隣にはドゥオモのファサード。上部のレリーフを鑑賞できます。>
<クーポラを下に見る構図は、鐘楼を上った人ならではのお楽しみ。>
<展望エリアから見下ろすと、高さがよくわかります。>
高い所が苦手な方は、見下ろすと怖く感じてしまうかもしれません。ご注意ください。
<街の向こうにはサンタクローチェ教会が見えます。
4. 街を眺めるならクーポラと鐘楼の両方で
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラ(ドーム)と、ジョットの鐘楼はどちらも展望エリアがあり、それぞれで異なる風景が望めます。2013年からは施設入場の共通券が発行され、クーポラとジョットの鐘楼どちらも入場できるようになりました。
共通券は最初の利用から72時間。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のチケット売り場でも購入できますが、最初から観光するつもりであれば公式サイトで購入するのも良いでしょう。ただし、先ほど書いたようにオンラインで購入する場合は20ユーロとなる点に注意してください。
<夜の荘厳な雰囲気も素晴らしいです。>
エレベーターが無いという点が気になるかもしれませんが、それを含めて建築当時の面影を残すジョットの鐘楼。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂だけではなく、ぜひこちらにも立ち寄ってフィレンツェの街並みをお楽しみください。
※写真:Italyii(イタリィ)編集部
基本情報
- 名前:ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)
- 住所:Piazza del Duomo, 7 Firenze FI,Italy
- 営業時間:【通常】8:30~19:30【エピファニア(公現祭)開催時期】8:30~14:00
- 定休日:元旦、復活祭、クリスマス
- 公式サイト:http://www.ilgrandemuseodelduomo.it
- ※最新情報は公式サイトをご確認ください。
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