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イタリア・フィレンツェのシンボル。「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」

記事投稿日:2015/03/17最終更新日:2019/08/30

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※編集部註:2019年8月、加筆修正をいたしました。写真は初出時(2015年3月)のものです。

イタリアはフィレンツェ歴史地区にある、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。こちらのドーム部分(クーポラ)は、石積み建築としては世界最大とされています。フィレンツェはもとより、ルネサンス期の建築を代表する建物です。

目次

1. 晩期ゴシック~初期ルネサンス建築の代表となるドゥオーモ

フィレンツェ-サンタマリアデルフィオーレ大聖堂-01
<この屋根、見覚えがありませんか?撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

「サンタ・マリア・デル・フィオーレ」とは、「花の聖母(マリア)」という意味。ドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼の三つからなるカトリック教会です。

ドームの部分は、建設が困難とされていましたが...

フィレンツェと聞いて思い浮かべるのが、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドーム部分が写った風景ではないでしょうか。このドームは、イタリア語ではクーポラ(cupola)と呼ばれています。

ドゥオーモの建設が始まったのは、さかのぼることおよそ700年以上も前の1296年。しかし、クーポラの部分については、長くにわたって建設が中止されていたという経緯がありました。

この課題をクリアしたのが、金細工師であり彫刻家でもあった、建築家フィリッポ・ブルネレスキ。当時では困難とされていた革新的な2重の構造を提案し、採用されたことで見事1436年に完成となりました。このクーポラは、石積み建築のドームとしては現在でも世界最大を誇ります。

豪華な装飾の外観に注目

フィレンツェ-サンタマリアデルフィオーレ大聖堂-02
<大聖堂のファサード(正面)は、クラクラするほどの美しさ。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

外壁はイタリアらしい後期ゴシック~初期ルネサンス建築をあわせたものとなり、赤・白・緑と3色の大理石で装飾されています。

壁面の幾何学的なデザインは、オーダーと呼ばれる柱と梁の組み合わせを活かした構造法によるもの。細部に至るまで作られた彫刻を含め、建物自体が芸術品と呼べるほどの美しさを誇っています。

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<あまりの緻密さに、壁面を鑑賞するだけで時間が過ぎるかもしれません。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

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<いたるところに彫刻があります。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

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<窓の部分も、モザイクで彩られています。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

建物自体は1436年に完成していましたが、ファサードは常に改良・補修され続け、1800年代後期に、ようやく現在のような装飾になったそう。そして、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の建物全体は、もともとのゴシック様式でありながら、ファサードは18-19世紀に興ったネオゴシック様式。

つまり、13世紀から19世紀の様式がひとつの建物に共存するという、世界でも類を見ない建築となっています。

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<彫刻は細部にも施されています。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

2. サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は内部もしっかり鑑賞したい

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<大聖堂内部の様子。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

ドゥオーモの内部は外装と比べると簡素な構造ですが、壁面にはステンドグラスが飾られているほか、クーポラの天井には、ミケランジェロの弟子であり画家・建築家のジョルジョ・ヴァザーリと、彼の死後フェデリコ・ツッカリが完成させたというフレスコ画「最後の審判」が描かれています。

ぜひ、こちらもゆっくりと鑑賞してみてください。

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<天井の彩色。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

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<キリスト教では、鷲は福音書記者ヨハネのシンボルとされているそう。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

大聖堂のあちらこちらに、キリスト教で重要とされているシンボルが刻まれています。それらの意味を調べながら鑑賞してみると、より一層この建物の素晴らしさが実感できることでしょう。

3. マナーを守って大聖堂の拝観を

ドゥオーモは無料で拝観することができますが、クーポラへ入るには、別途8ユーロほどかかりますので、ご注意ください。また、こちらのドゥオーモに限らず、宗教施設を拝観するときは服装に気を付けることをお忘れなく。

あまり肌を露出した服装やサンダルでの入場はできないこともありますので、事前に調べた上で拝観することをおすすめします。

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<夜になると、ライトアップでより荘厳な雰囲気に。撮影:Italyii(イタリィ)編集部>

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂には、付属博物館があります。こちらでは大聖堂の内外に飾られていた彫刻が収蔵されており、ミケランジェロの「ピエタ(フィレンツェのピエタ)」などを鑑賞可能。ぜひ、大聖堂の拝観と共に、こちらの博物館やジョットの鐘楼での眺めもお楽しみください。

関連記事:「ジョットの鐘楼」から、フィレンツェ歴史地区の絶景を見てみよう!

基本情報

  • 名前:サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ) / Cathedral of Santa Maria dei Fiore(Duomo)
  • 住所:Via della Canonica, 1 Piazza del Duomo, 50122 Florence, Italy
  • 公式サイト:http://www.ilgrandemuseodelduomo.it/#_=_

※ガイド付きツアー料金、閉館時間などの詳細は、公式サイトをご確認ください。

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