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ローマで最も目立つ建物!?「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」

記事投稿日:2015/01/30最終更新日:2019/01/29

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※編集部註:2019年1月、加筆修正をいたしました。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂は、ローマ市街の中心であるヴェネチア広場にそびえる建築物。幅135メートル、高さは70メートルとされる巨大さと、ローマ市内の中でも一際目立つ存在感を放っています。

なぜ、この記念堂が建てられたのか、その理由を解説しながらちょっとした小ネタもご紹介します。

目次:クリックで見出しに移動します

ローマ市内で一番目立つ、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂

ローマ市内を観光しているときに、ドゥオモ(大聖堂)よりもまず目につくのがこちらの建物だった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?圧倒的な大きさと、堂々とした彫刻たち、そして白亜と呼ぶにふさわしい真っ白な外見......。

その建物こそ、「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」です。

イタリア-ヴィットーリオエマヌエーレ-01.jpg
<街を歩く人々と比較すると、圧倒的な大きさです。>

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂は、イタリア統一時の初代国王となった、"国父"ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の業績を記念して建てられました。

建築が始まったのは1885年頃とされていますが、工事が終わったのは1911年と26年間もの年月がかけられました。また、1911年はイタリア統一50周年でもありました。

古代の遺跡もあるほど古い建物が多いローマの名所としては、1900年代という比較的新しい建物であることも特徴的です。続いて1923年には、第一次世界大戦で命を落としたとされる、無名の戦士たちが埋葬されています。このお墓は、現在も2名の兵士が警護しています。

記念堂の外壁は、ロンバルディア州で採れる大理石を切り出してつくられたそう。これが目の覚めるような白さを放つことで、存在感をさらに高めています。

イタリア-ヴィットーリオエマヌエーレ-02.jpg
<芝生やお花とのコントラストは、まさにイタリア国旗の色彩を表していますね。>

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂は見学可能

建物の前には警護が2名並び、ものものしい見た目であるため一般の人は入場不可のように思えますが、実は無料で内部見学ができます。

内部にはリソルジメント博物館という、イタリア王国の統一にまつわる軍事資料が展示されたエリアや、著名なアーティストの作品を紹介する企画展示エリアがあります(展示物見学の場合は有料)。しかしながら、注目したいのはエレベーター(有料)を使って屋上に上れること!

歴史についてあまり関心がないという方も、屋上からの眺めはチェックしてほしいポイントです。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂には別名もある

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂は別名があります。それは「アルターレ・デッラ・パトリア」。これはイタリア語で国父の祭壇と言う意味。前者の名称が対外的な呼び名とした場合、後者はイタリア国民寄りの表現と言えるでしょうか。

しかしながら、後述の理由でこれら以外の名前でも呼ばれています。ちなみに、略称はヴィットリアーノで、これだけでも意味としては通じます。

昔から議論の多いヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂

イタリア-ヴィットーリオエマヌエーレ-03.jpg
<遠くから見ても、白く輝き目立ちます。>

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂は、当初から議論の対象となっていました。と言うのも、ローマ市内の建物と比べて異質な建築物だったためです。

ローマ市内の建物は黄土色や茶色系統で落ち着いた印象を持ちますが、この記念堂は真っ白。さらに新古典主義建築という様式(※)も反発を受けていました。

新古典主義建築は合理的、厳粛な印象の建築様式を指すのですが、これが周囲の建築物と噛み合いませんでした。そのため、建設当初から景観に関する議論が尽きなかったそう。

さらに、新古典主義建築はたびたび政治的な意図と繋がるものであったため、歴史的反省から低い評価を受けることもあったようです。ローマに住む人々からは「タイプライター」「ウェディングケーキ」と、国を記念する建物に対して少しあんまりなニックネームで呼ばれていることも(※2)。

とは言え、現在ではローマの観光スポットとして定着し、観光客にとってはローマ市内の目印として親しまれています。実際、ヴェネチア広場にはロータリーがあり、周囲のスポットへのアクセスは抜群。メインストリートとなるコルソ通りもあるため、現代のローマ観光においては重要なスポットであると言えるでしょう。

いろいろな意味で、イタリアという国の歴史を現すヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂。そうした背景を踏まえながら記念撮影をしてみると、少し違った思い出になるかもしれません。

※参考:Wikipedia-新古典主義建築(外部サイトに遷移します)

※2参考: "Here's what's new in Italy for 2009". The Seattle Times(外部サイトに遷移します)

基本情報

■正式名称:ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂(英語:Monumento Nazionale a Vittorio Emanuele II イタリア語:Altare della Patria)
■住所:Piazza Venezia, 00186 Roma
■営業時間:9:30-17:30(冬季16:30まで)
■URL:http://www.ilvittoriano.com/
■その他:すぐ近くに古代ローマの中枢だったフォロ・ロマーノや、カピトリーノ美術館があります。

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