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可愛い街並みに感動!ヴェネチアに浮かぶカラフルな島「ブラーノ島」とは?
※編集部註:2018年11月、加筆修正をいたしました。
ヴェネチアの海に浮かぶ小さな島の一つであるブラーノ島は、おもちゃのようにカラフルで可愛い街並みで有名。これは漁師たちの知恵により、お互いの家を区別するため壁を塗り分けられているのだとか。
ヴェネチアンレースの名産地でもあるブラーノ島について、その魅力を知ってみませんか?
目次:クリックで見出しに移動します
- ヴェネチアに浮かぶブラーノ島は、観光地として有名
- とってもカラフルな壁の色にビックリ!
- どうしてこんなにカラフルなの? その理由は漁業の事情から
- 伝統工芸のレース編みはヴェネチアンレースとして有名
- ブラーノ島の観光はゆったりとしたスケジュールがおすすめ。
ヴェネチアに浮かぶブラーノ島は、観光地として有名
ヴェネチアの海には数多くの小さな島が浮かんでいますが、今回ご紹介する「ブラーノ島」は変わった街並みと特産品で有名な島です。
この島はヴェネチアのラグーナ・ヴェーネタ湾にたたずみ、漁業が盛ん。それだけを聞くと観光地となる要素が薄いように思えますが、実はとっても素敵な「文化」があります。
なぜ、この島が観光地として有名なのか、その理由は島に降りた瞬間にわかるそうですが......。
<この海を渡った先にブラーノ島があります。 写真:Italyii(イタリィ)編集部>
ヴェネチアのラグーナ・ヴェーネタ湾にたたずむ、小さな島。漁業が盛んなこの島には、とっても素敵な「ある文化」があります。
とってもカラフルな壁の色にビックリ!
ブラーノ島に降りてすぐに見えるのは、カラフルなペンキで塗られた街並み! どの家も鮮やかな色に塗られ、まるでおもちゃ箱の中を覗いているような、絵本の世界に迷い込んだような雰囲気です。
<写真:Italyii(イタリィ)編集部>
島に来た瞬間に見える光景は、漁村と聞いて浮かぶイメージを覆すのではないでしょうか? どちらを向いても、かわいい色合いのお家が並んでいます。
よく見ると、壁はカラフルなのに対して、屋根はレンガ色、窓は白枠に緑でほぼ統一されています。そのランダム性と統一感のバランスは、不思議な心地よさを与えてくれます。
<写真:Italyii(イタリィ)編集部>
自分の家もこんな風にペイントできたら良いのに、と感じられる方もいるのではないでしょうか? 建物一つ一つが可愛らしく、散策していて飽きません。もちろん、記念撮影も忘れずにしておきたいですね。
どうしてこんなにカラフルなの? その理由は漁業の事情から
<どこか幻想的な風景です。 写真:Italyii(イタリィ)編集部>
とてもカラフルな街並みは、まるで観光地にすることを目的に作られたのでは?と思ってしまいそうですが、それとは違った理由によるものだそうです。ここでは、有力な説をご紹介しましょう。
まず、ブラーノ島はもともと漁業が盛んな島で、写真で見られる通り港や運河には船がたくさん浮かべられています。ブラーノ島の漁師たちは朝早くから海に出て仕事をしていましたが、この地域では冬に霧が深くなり、自分の家がどれなのか分からなくなってしまうほどだそう。
そこで、漁師たちはそれぞれ自分の家に鮮やかなペンキを塗り、目印にすることで霧の濃い日でも無事に帰宅できるようにしていたそうです。つまり、昔の人々の知恵が芸術的な街並みを作ったと言えるでしょう。
<写真:Italyii(イタリィ)編集部>
家の壁は同じ色が連続していません。これはオシャレのため、と言うよりは誰の家か区別するためですから、似た色を塗ってしまうのはNGなのでしょう。
また、「これは誰の家か(どの家系の家か)」を示す意味でも、色合いはとても重要なのだそう。アイデンティティを証明するための色分けも兼ねているということでしょうか。
<写真:Italyii(イタリィ)編集部>
それにしても、実用性を意識したものであるにも関わらず、家に塗られた色は鮮やかだったり爽やかだったりとセンス抜群。こうした日常的なものにもオシャレな雰囲気がにじみ出るのは、イタリアならではと言えそうですね。
<オレンジやさくらんぼ、メロンみたいな色でかわいい!写真:Italyii(イタリィ)編集部>
伝統工芸のレース編みはヴェネチアンレースとして有名
ブラーノ島は漁業を中心に成り立ってきた島ですが、もうひとつ大切な伝統工芸があります。
それは、レース編みの製品たち。「ヴェネチアンレース」としてヨーロッパの貴族を中心に愛されたこのレースは、漁網を補修する技術がレース編みに発展したとされています。当時の島に住む女性たちにとって、お金を稼ぐために大切なお仕事だったそうです。
<ひとつひとつを手編みしています。写真:Italyii(イタリィ)編集部>
こちらはヴェネチアンレースを実際に編む様子。現在でも高級品として知られていますが、だんだんとレースを編む方がいなくなり、正真正銘のブラーノ島産ヴェネチアンレースは貴重な存在となりつつあります。
お店で購入する時は、ブラーノ島産かどうか確認することをおすすめします。
<とても繊細な技術にうっとり。写真:Italyii(イタリィ)編集部>
世界トップクラスとも呼ばれる繊細な刺繍技術が、レースの中に込められています。もしブラーノ島を訪ねるときは、レース編みのお店で、職人の作業を見学してみてくださいね。
ブラーノ島の観光はゆったりとしたスケジュールがおすすめ
<一日見ても飽きることはありません。写真:Italyii(イタリィ)編集部>
ブラーノ島は2~3時間程度で回れる小さな島ですが、予定を少なくしてゆっくり景色を楽しむのがおすすめ。周辺にはムラーノ島やトルチェッロ島などもあるため、水上バスを使って島を周遊するのも良いでしょう。
水の都ヴェネチアに浮かぶ、おもちゃ箱のように可愛らしいブラーノ島は、ぜひ一度訪ねて欲しいスポットです。
基本情報
名前:ブラーノ島(Burano)
ヴェネチアからの所要時間:ヴェネチア本島の水上バスに乗り、40分ほど
観光ガイドサイト(英語・外部サイトに遷移します):https://www.isoladiburano.it/en/
参考:Googleマップ
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