トルコに来られた方が必ず言う「言葉」
記事投稿日:2017/03/16最終更新日:2020/07/06
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小麦粉の名産地であるトルコですが、当然古くから主食はパンです。
トルコにご旅行にいらした方が、必ず言うのが、トルコのパンが本当に美味しかった!ということ。
かくいう私も、初めて来た20年前にその美味しさの虜になりました。
ロカンタ(大衆食堂)の席には、常にケースに入った山盛りのパンがあって、いくら食べても無料だったのです。
どこの町でも、徒歩圏内に必ず一軒はあるのがフルンことパン屋さんで、
この画像の、ずんぐりとしたパンがトルコの一般的なパンです。
トルコ語ではパンの総称をエキメッキと言い、毎朝出来たてを買いに行きます。
外はカリカリ、中はもちっとしたパンで、とても風味がよくトルコ料理とよく合い
美味しいのです。
このパンは国がグラム数を決めており、それ以下の重さの場合は罰金を科されます。
トルコはインフレ国家のため、毎年一度国がパンの値段を発表します。
2000年には、一人当たり年間200㎏もパンを消費する、世界で最もパンを食べる国として
ギネス記録を樹立したほどです。
我が家は、それ程パンを消費する方ではないのですが、4人家族の場合、
朝昼晩合わせると、毎日このずんぐりパンを6~8本位は食べるのではないかと思います。
日本にとって米が大事なのと同じように、トルコにとってはこのパンがいかに大事かお分りいただけるかと思います。
店内に所せましと並べられるパンも、閉店の頃にはほとんどなくなってしまいます。
最近は、昔ながらのライ麦パンや全粒粉パン、また雑穀パンもよく目にするようになりました。
数は少ないですが、日本でいう菓子パンにあたるものもあります。
主に、中身は白チーズなどです。
メロンパンのようなものは、甘い菓子パンですが、
これに関しては、日本のバラエティには到底かないません。
その代わり、小麦粉やバターの風味が良いので、具があっさりしていても
いくらでも食べれてしまいます。
これは、とうもろこしと小麦粉を混ぜたパンで、田舎の方でよく食べられるパンです。
とうもろこし粉を使用することでより、香ばしく風味が豊かで人気があります。
こちらは、ラヴァシュといわれるナンのようなパン。
一般的にケバブ屋などで前菜などと一緒に焼きたてが出されます。
白チーズやオリーブオイルなどにつけて食べるのですが、食べたらまた焼きたてが
運ばれてくる仕組みです。
シミットというごま付きパン。
若干硬いですが、ごまの風味がよく、かなり美味しいです。
本来はドーナツのような形なのですが、これは食べやすいようにカットされています。
これは、屋台などでどこでも売られています。
屋台では、一緒にチーズなども売っており、簡単な軽食として人気です。
ギョズレメと言って、薄い生地の中に、白チーズやジャガイモ、ほうれん草など、
好みの具材を入れて焼いたもの。
これも軽食として、とても人気があり、トルコ人のソウルフードのようなものです。
ラフマジュン。
ひき肉と玉ねぎ、トマトなどの具を乗せた、薄いピザのようなもの。
この上に、西洋パセリや、レタスの千切りなどを乗せて、レモンを絞って、
くるくると巻いて食べます。
一枚60円程度でお手軽な軽食です。
薄いですがとても大きいので、日本の方なら一枚で十分お腹いっぱいになります。
ボレキと言われる、ペストリー。
バターやオイルを使った生地でサクサクとしてて、こちらの中の具材はほうれん草です。
他にも白チーズや、ひき肉、ジャガイモ、サラミなどがあり、形もいろいろあります。
そして、トルコの定番朝食といえば、これですね。
たくさんのチーズに野菜、オリーブに、ハチミツやバターに卵。
バランスも良く、これだけあるとパンがどんどんすすんでしまうのです。
トルコのホテルは朝食付きがほとんどで、小さなペンションでもこれくらいの
朝食は付いてきます。
大きなホテルだと、朝食のビュッフェからそれは凄いバラエティです。
今回は、一般的なパン類をご紹介しましたが、地方によってはまだまだ変わったものもあります。全体に共通していることは、小麦粉の美味しさです。
ぜひ、トルコにいらした時には、トルコのパンをご堪能いただきたいと思います。
- この記事を書いた人
河合亜希子 - 1998年よりトルコ・イスタンブール在住。トルコ雑貨のお店Anatolian Art店主。コラムやコーディネートも担当。
記事投稿日:2017/03/16最終更新日:2020/07/06
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