インドの定食「ターリー」はこんな感じ!

インドの定食 ターリー

インド料理と一言でいっても、いろいろあります。日本で有名なタンドーリ・チキンやチキンカレーなどの他にも実は結構種類があって、なかなか外国人にはわかりにくいもの。

そんな時は「ターリー」を頼むのがおすすめ。ターリーの意味は実は「お皿」と言う意味。ターリーとは、一皿の上にいくつものおかず(カレー類)と主食であるライスやパンが乗ったインド版定食のことなんです。

北インドのターリー

こちらが北インドの典型的なターリー。

真ん中にのっているのがローティーと言われるインド風薄焼きパン。その他にはダールと呼ばれる豆のスープ、ライスそして何種類かのカレーが。まさに一皿でたくさんの味が楽しめてしまうお得プレートなのです。

インド西部グジャラート州のターリー

ターリーにも実はいろいろと土地柄があります。上の写真はインド西部のグジャラート州のターリー。カレーの数がとにかくたくさん!!!ローティーにも甘いものから固いものまでいろいろな種類がありました。色鮮やかなプレートで、目で見ても楽しめてしまうのがうれしいですよね。このターリーにはデザートまでのっていて、一人では食べ切れない量でした!

南インド ミールス

こちらは南インドの定食。南インドではターリーと言わず、ミールスと呼びます。上の写真2枚のターリーと何が違うのかわからない?写真でみると確かにどれもカレー色なので、違いがないかもしれないですね(笑)

南インド定食の特徴は、酸味のあるカレーが多いこと。味はずいぶん北インドのカレーと違うんですよ。それから主食はライスだけのことが多いです。南インドでは、このミールスをバナナの葉っぱの上で食べることも多いんですよ。

アッサム州のターリー

最後に少し変り種のターリーを。

こちらはインド北東部にあるアッサム州のターリー。アッサム州をはじめとする北東部では魚や、インドの他の地域ではあまり食べられていない豚肉も良く食べるので、ターリーにも魚カレーやポークカレーがついてきます。カレーと言ってもこちらの地域ではあまりスパイスを使わないあっさりとした味が特徴。野菜もカレーというより薄味の野菜炒めのような感じで日本人の口にはとっても合う味だと思います。北東部でも主食はお米なので、ターリーにもライスだけがありますね。

書いているだけで、よだれが出てきそうになりましたが、インドのターリーは一皿でインドのおいしい味が全部楽しめてしまう優れもの。インドへ来たら、ぜひレストランでいろいろなターリーを食べてみてくださいね。

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すずまむ

2001年よりインド在住。現地の大学で日本語を教えて早10年。通訳・ライターなどもこなしつつ、日印交流の為日々奮闘しています。

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