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イスキア島の名所、カステル・アラゴネーゼ
ナポリ湾に浮かぶ島の中で最も大きな、イスキア島。
青の洞窟があるカプリ島の方が日本では有名ですが、海あり山あり温泉ありで、ヨーロッパからの旅行者には人気があるリゾート島です。既に何度もイスキア島のことはご紹介していますが、実は今まで島のシンボルとも言うべき重要な場所に行ったことがありませんでした。
イスキアと言えばここ!と言えるほど有名な観光名所、カステル・アラゴネーゼ(アラゴネーゼ城)。今年の春のバカンスでようやく訪れる機会があり、しかも想像を越える素晴らしさだったので、今日はその写真をご紹介しましょう。
こちらが、アラゴネーゼ城を海から眺めた様子です。こうして見るとよくわかりますが、アラゴネーゼ城は本島と橋一本で繋がった小島に建っています。陸と橋で繋がった城と言えば、世界ではフランスのモン・サン・ミッシェルが有名ですね。実際、アラゴネーゼ城を訪れた時真っ先に思い浮かんだのがモン・サン・ミッシェルでした。
橋から眺めたアラゴネーゼ城がこちら。断崖絶壁の上にそびえ立つ、堅牢な要塞です。
建造はなんと、紀元前474年。遡ること2500年ほど前のことです。以来様々な人の手に渡りながら、海賊から島民を守る要塞として活躍した時期もありました。現在は驚いたことに個人所有になっていて、聞いた話では居住者もいるのだとか。
個人所有の施設のため、入館料は大人10ユーロと公共施設に比べるとお高めですが、その価値は十分ありますのでご心配なく!
橋を渡り、大きな門をくぐると拍子抜けするほど小さなチケットオフィスがあります。チケットオフィスのすぐ横の通路を奥へと進むと、そこに上へと登るためのエレベーターがあります。階段でも登ることができますが、広大な施設なので階段は下りにとっておいた方が良いかも。
エレベーターに乗ると一気に最上階へと辿り着くことができます。そこに広がるのは、ナポリの真っ青な海!
同じように橋で陸と繋がった城とは言え、北フランスにあるモン・サン・ミッシェルとの大きな違いは、ここが南イタリア・ナポリ湾に浮かぶ島だということでしょうね。城の前にはカラフルな港町が伸びていますし、景色や雰囲気はいかにも陽気な南のリゾート島。レモンやオレンジの花の香りがあちこちに漂っています。
エレベーターを降りて少し進んだこの辺りは所有者の居住区でしょうか?モダンな白い通路の近くには、ひんやり冷たい地下墓地があります。恐ろしい物などはありませんが、狭い地下で結構雰囲気がありますので、苦手な方は飛ばされると良いでしょう。
修復学校の生徒さんたちが壁画の修復作業を見せてくれる作業場を見学した後は、いよいよ順路は天空の庭園へと入って行くのですが、その様子はまた次回。
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佐藤 モカ
- イタリア・フィレンツェ在住。作家、フリーライター、マーケティング各種リサーチやコーディネートなど。2013年女児出産、現在育児奮闘中。