オーストリアの地下鉄・電車の乗り方教えて!

ウィーンはコンパクトで、交通機関もよく整備されているので、観光の足にバスやトラムは欠かせません。

他の大都市に比べても治安も比較的よく、ほとんどの観光地には公共の交通機関で簡単にアクセスすることができるので、とっても便利。今日は、そんなウィーンの地下鉄と、郊外に出る電車(Sバーン、Rバーン)の使い方をまとめてご紹介します。

切符の買い方

ウィーン市内の交通機関はすべて同じ会社の傘下ですので、地下鉄、トラム、バスは共通券が使えます。片道2.2ユーロ(2015年1月現在)で乗り換え可。切符は駅の券売機で購入できます。また、一日券や、観光客向けの割引が付いたウィーンカードなども便利です。

また、ウィーン市内の主要駅と郊外の町を結ぶSバーンやRバーンと呼ばれる国鉄があります。こちらは距離によって料金が変わりますが、切符の買い方や使い方は地下鉄と同じです。

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<地下鉄・トラム共通チケットの券売機>

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購入画面はこちら↑。日本語はありませんが、英語を始めとする多国語での表示が観光客に優しいですね。一人用チケットは左上(Einzelfahrt Vollpreis)をタッチします。ウィーン市から出て、郊外やほかの都市に行く場合は、右上のVOR Einzelfahrkarte mit Zielwahl(目的地を選択してチケットを購入する)をタッチします。支払いはコイン、お札、カードで可能です。

地下鉄やトラムに乗る時には、購入した切符を青い箱の穴に差し込み、スタンプを押して使います。刻印してから1時間は乗換自由。

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日本の様にゲート状になった改札はなく、柵にこのような青い箱が付いたものがあるだけですので、一日券や定期などを持っている人は素通りしていきます。車内の検札が多く、無銭乗車で捕まると罰金となりますのでご注意ください。

ウィーンの地下鉄

それでは、ウィーンの地下鉄(U-Bahn)の路線をご紹介します。1,2,3,4,6番線の5本が走っていて(5番線は計画中)、色分けされてわかりやすく表示されています。

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シュヴェーデンプラッツ駅の入り口。U1とU4の表示があるので、1番線と4番線が乗り入れています。

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プラットホームの様子。写真の旧型の地下鉄は、扉のとってのレバーを左右に引いて、手動で開閉します。新型の地下鉄は、扉の真ん中にあるボタンを押して開閉します。

駅にも歴史的特徴が表れています。ユーゲントシュティル様式で建設されたカールスプラッツ駅や、ハプスブルク家の紋章が見られるシュヴェーデンプラッツ駅など、様々です。また、6番線は以前は地下鉄ではなかったことから、ほとんど地上を走っています。地下鉄にも色々ありますね。

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<オットー・ワーグナー設計、ユーゲントシュティル様式のカールスプラッツ駅>

ウィーン市外に出る場合の列車

また、ザルツブルクやグラーツの他、チェコやハンガリーなど隣国に行かれる方は、快速列車Sバーンや郊外列車Rバーンを利用する機会も多いかと思います。

中央駅、西駅、北駅、ミッテ駅、フランツ・ヨーゼフ駅などから、郊外や外国への列車が発着しています。行き先によって、利用する主要駅も異なりますのでご注意ください。(2014年から中央駅が郊外列車のメインの発着駅となっていますが、他の駅も頻繁に使われています)


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<国際急行列車レールジェットの発着も主要駅から>

Sバーンの切符は、主要駅の券売機やインフォメーション、車内等で購入できます。

通常日曜日は全てのお店が閉まるオーストリアですが、主要駅だけは日曜でもお店が営業していますので、旅行中にどうしても必要なものがあれば、主要駅に買いに行ってみてくださいね。

今回は、ウィーン市民や観光客の足、地下鉄と、ウィーン市街に出る時に便利な国鉄についてご紹介しました。次回はバス・トラム編に続きます。

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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