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現地在住ライターおすすめ!スペイン東部バレンシア州の小さな町5選!
スペインの見どころは有名な都市や世界遺産だけではありません。日本で売っているガイドブックには登場しないのんびりした小さな町や村にも、スペインらしい魅力が詰まっています。今回は私が住むバレンシア州のおすすめの小さな町や村をご紹介します。
目次
1. モレージャ
まずは、カステジョン市から車で1時間ほど行った町モレージャ。ここは天空の町として知られています。山の多い内陸部に位置し、あたりでもまわりをぐるりと見渡せるひときわ高いところにあり、標高はおよそ1,000メートル。町に近付いた時に見える、お城を頂点に山に張り付くような町の全景が圧巻です。
城壁に囲まれた町の中は坂と階段だらけなので、歩きやすい履物は必須。見どころというと、頂上の城跡と教会くらい。こんなに小さな町なのに、大昔はバレンシア王国の主要地だったそうで、町のサイズに似つかわしくない立派な教会があります。また、お土産屋さんやレストラン、バルに寄りながら、旧市街を散策するのも一興です。
>>モレージャ観光公式サイトはこちらから(最初にある動画を見ると、町の様子がよくわかります)
2. ビジャファメス
同じくカステジョンの内陸にあるビジャファメスについては、7月にご紹介したばかりなので、こちらの記事をご覧くださいね。
>>ビジャファメス町役場サイトはこちらから(観光案内もここにあります)
3. アルテア
アリカンテ県の地中海沿い位置するアルテアの旧市街は、海を見下ろす丘にある白い町。その美しさで知られています。白塗りの家が並ぶ様子は、とてもフォトジェニック。バレンシアの青い空にとてもマッチしています。
アルテア周辺はビーチリゾートとしても有名なので、夏は賑わいます。なんでも昔からアーティストが集まる町だそうで、ギャラリーや自作の絵、アクセサリー、陶器などを売るお店が何軒もあるんですよ。魅力的な小さな町や村は、アクセスの悪い場所にあることが多いのですが、ここはアリカンテからはトラムで行けるのでありがたい!
4. ハティバ
アクセスのいい小さな町としてもう1つおすすめしたいのがハティバ。バレンシア市の中心にある北駅から各駅電車で50分の距離です。ここもモレージャ同様バレンシア王国時代は主要な町だったそうで、山の上に大きなお城の跡が残っています。町の人によると、お城は紀元前から存在し、カルタゴの将軍として有名なハンニバルが滞在したこともあるのだとか。本当かな?
また、歴史上3人しかいないスペイン人ローマ教皇のうち2人がこの町の出身で、有力貴族ボルハ家(イタリアではボルジア家)のおじと甥にあたります。甥の方がルネサンス期の世俗化した教皇として有名なアレクサンデル6世で、生家跡や洗礼を受けた教会が今も残っています。こじゃれたレストランも何軒かありますが、郷土料理のアロス・アル・オルノ(素焼きの土鍋にお米と出汁、具を入れてオーブンで炊く料理)を食べてみるのもいいですね。
5. ボカイレン
最後にご紹介するのは、ボカイレン。断崖のような丘に張り付いた景観がすばらしく、日本からスケッチに訪れる人もいるそうです。
町はずれに見学可能な10~11世紀につくられた洞窟群がある以外に大きな見どころはないものの、逆にそれが魅力なのです。古い町並みの小さな町を散策して、お昼ご飯を食べたりお茶を飲んだりすることで、ゆったりした時間の流れを感じることができます。
そうそう、冬の寒さが厳しい土地で、寒い日は毛布のような布で体を覆って歩く習慣があると聞いていたのですが、町の入り口のその姿の銅像があり、実際に町中で毛布を肩からかけて歩くおじさんを見た時には感動しました(笑)
バレンシア旅行の参考にどうぞ!!
※この記事は2015年9月に公開したものです。2021年6月に一部リンクを修正しました。
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田川敬子(Keiko Tagawa)
- 1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に夢がかなってスペインで日系企業に就職。その後現地企業を経て、現在はオリーブオイルソムリエ/テイスターやライターとして活動中。