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郷土料理 はらこ飯を御膳でいただく幸せ
お~!はらこ飯をたべたいなぁ。
青葉区本町の「あら浜」か、エスパル地下の和食店あたりかなぁと考えていたところ、あのお店を思い出しました。あ!ほら!花の膳は!2ヶ月ほど前に「丸ごと一尾うな重」で驚かされたお店です。
電話での問い合わせによると、セットものも単品も用意しているらしい花の膳。
ほらね。宮城の和食処たるや、この旬の時期にはらこ飯を用意していないなんて、やる気が無いと言わざるを得ません。それほど私たちは秋になると一斉にはらこ飯っ腹になるわけで、こればかりは正月に餅を食べるのと同様に、一種の食習慣や食文化と言えるのかもしれません。
それに応えるのが、和食処の役割です。
セットものは、その名も「りんどう御膳」。く~。泣かせるじゃありませんか。
お通しを突っつきながら生ビールをグビグビやっている女性陣。お茶をすすりながら、はらこ飯をイメージし続ける私。早くこないかなぁ。はらこ飯っ腹の我慢も限界に達しそう。はたして花の膳謹製はらこ飯はいかに。
お重の蓋を取ったカミさんから歓声があがるほど、今年の初はらこ飯は見事なものでした。
ここ宮城に住んでいて、おそらくこれまで食べた回数は数知れず。それでも、少なくとも年に一度は食べたくなるはらこ飯。そんなはらこ飯のインパクトを左右するのは、「いくら」の量なのかもしれません。その点、このはらこ飯は見た目の美しさも十分で、もちろん「いくら」が多いと口の中でのジューシー感が倍増します。
私よりもはるかにはらこ飯通のカミさんいわく、炊き込みご飯も鮭の身もいくらも、その味付けと風味が実に美味しいと絶賛。
今回ばかりは、お造りも天ぷらもはらこ飯の影に霞んでしまった感がありますが、はらこ飯を御膳でいただく幸せを感じられたことは間違いありません。
茶碗蒸しの上に栗が乗せられたり、デザートにも栗のムースが用意されたりと、はらこ飯と同時に秋の味覚を味わうことができた花の膳の「りんどう御膳」。相変わらずゆっくりできる個室の座敷を案内され、デザートとコーヒーまで付いて2,200円であれば、十分に満足できる価値と言えそうです。
宮城県の亘理町が発祥の地で、その後に県内各地にも広まったとされるはらこ飯。できることなら今年中にもう一度、本場の亘理町ではらこ飯を味わいたい。そう思いながら、花の膳を後にしました。
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- いつまでも少年の心を持ち続けていたいと願うアラフィフオヤジ。
何か楽しさを見い出しながら毎日を過ごしていきたいと思っています。