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佐賀/長崎街道で見る「お菓子のひなまつり」
2月11日(木)~3月31日(木)に今年も「佐賀城下のひなまつり」が開催されます。
北九州に春を告げる恒例のイベントです。
会場となるのは長崎街道沿いの建物。
長崎街道は「シュガーロード」という異名を持ちます。
日本で初めて砂糖が輸入されたのは、鎖国体制の元、日本唯一の公認国際貿易港だった長崎港。
その砂糖を長崎港から江戸に運ぶときに使われたのが長崎街道でした。
だから「シュガー(砂糖)ロード(街道)」なんですね。
シュガーロードの伝統と歴史を感じることができるのが、旧古賀銀行の1階で催される「お菓子のひなまつり」です。
まず目を引くのが佐賀の伝統工芸菓子の「寿賀台(すがだい)」。
砂糖や水あめで鯛や松竹梅、鶴亀などの縁起物をかたどる婚礼砂糖菓子です。
ウエディングケーキが主流になった今では見かけることはあまりありませんが、毎年ひなまつりに合わせて特別に作られ、展示されています。
そして、「まるぼうろ」の製作実演もあります。
「まるぼうろ」はポルトガルから伝来した西洋焼菓子です。
小麦粉、砂糖、卵を使いふっくらと焼き上げる優しい味のお菓子。
焼きたてを試食することもできます。
さらに佐賀銘菓の販売もあり、佐賀のお菓子文化を存分に楽しむことができます。
2階では佐賀の伝統工芸を鑑賞しましょう。
人間国宝である十四代今泉今右衛門氏による「殿皿」「姫皿」は必見です。
なんと「佐賀城下のひなまつり」のために特別に制作された逸品です。
ほのぼの人形の雛飾りも面白いです。
一般的なかしこまったひな人形とはひと味違い、愛嬌がありいきいきした表情が浮かぶ人形を見ると、こちらもほのぼのとした気分になります。
お菓子と伝統工芸を楽しんだら、館内にあるカフェ浪漫屋でランチはいかがでしょうか。
おすすめは洋風プチ懐石セットです。
「佐賀城下ひなまつり」限定メニューですので、ぜひお試しを。
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タナコウ
- 趣味はウォーキングとグルメスポット巡りです。週末になると浮き立つ気持ちを抑えながら街中を右往左往。