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ただの採掘坑だった『ヴィエリチカ岩塩坑』を絢爛な礼拝堂へと変貌させた、塩の芸術家たちとは...!?
ジェン・ドブリィ(ポーランド語で「こんにちは」の意味)! 今回は年間100万人以上の来場者数を誇る、中欧ポーランドの世界遺産『ヴィエリチカ岩塩坑』について紹介していきます!
『ヴィエリチカ岩塩坑』は世界で初めて世界遺産となった場所のひとつで、塩の採掘場としても最古の歴史を誇る伝統と格式のある採掘場なんです。 産出される岩塩は長い間、国家の重要な収入源のひとつとなっており、現在でも生産が続けられております。『ヴィエリチカ岩塩坑』はポーランド有数の観光名所であるというだけでなく、現役の鉱山でもあるんです!
坑道の総延長は約300km、最深部は327mに達する巨大採鉱場であり、一般に公開されているのは深さ135mまでの僅かな部分ですが、礼拝堂や坑道を巡る約3.5kmの見学ルートが設けられています。見学ルートのいたる所に採鉱作業の様子を再現していたり、実際に使われていた梯子やトロッコなどを見ることもできるんです。
ヴィエリチカ岩塩坑の地下に作られたホールでは、パーティや結婚式など様々な催しが行えるスペースがあり、またここには呼吸器疾患治療のための地下保養所などもあり、世界中から多くの人が療養に訪れます。
深さ約100mのところには、一番の見どころである聖キンガ礼拝堂があります。きらきらと輝くシャンデリア、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』、壁に彫られたレリーフにいたるまで、これら全てが岩塩でできています。ちなみに、この美しい作品たちは全て、ヴィエリチカで働く坑夫たちの手によるものなのです。彼らは仕事の合間に、採掘の成功を祈って、岩塩から美しい芸術作品を彫りだしたのでした。
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