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ラオスの街がオレンジ色に染まる!早朝の托鉢風景が幻想的なルアンパバーン

こんにちは。今回はラオス北部の街ルアンパバーンをご紹介します。
ラオスの中でも特に寺院や歴史的建造物が多く仏教の街として知られるルアンパバーンは、朝の僧侶の托鉢風景が一つの風物詩になっています。
托鉢とは修行僧が鉢を持って街中を歩き、人々から施しを受けて回ることで、雨の日も風の日も休まずに毎朝行われています。
明け方からお寺を出発した修行僧の長い列は街を一周し、信心深い街の人々はひざまずきながら僧侶にラオスの主食のもち米やお菓子などを配ります。各寺院から数十人ずつ、数百人の僧侶が鮮やかなオレンジ色の衣を纏って列を成し、街がオレンジ一色に彩られる幻想的な光景が広がります。
ラオスでは家が貧しく食事や教育を十分に受けさせられない場合など、若くは10歳くらいから修行僧として寺院に入る習慣があります。
まだ少年のような彼らの日々の生活は、朝4時に起床し掃除をしてシャワーを浴びる、5時半頃から托鉢へ出かけ、戻ったらまた掃除、勉強、11時から昼食、18時からは45分のお祈りをし、その後夕食というのがおおよそのスケジュール。
一般の生活と少し違うのは、僧侶は男性の世界であり女性と触れ合うことができません。欲を取り払わなくてはならない僧侶は、結婚はもちろん恋愛する事も禁止されています。異性との交流を絶たれてしまうなんて、青春真っ盛りの彼らには少し酷な気がしてしまいますね。戒律に従った厳しい修行と街の人々の僧侶への敬愛の念が、托鉢の儀式をより神聖なものに感じさせてくれます。
ルアンパバーンの街は1995年に世界遺産に登録され、それ以来、この小さな街に世界中から多くの旅行者が訪れています。観光客が托鉢に参加することも可能で、近隣諸国からの托鉢ツアーなども開催されています。
観光で訪れる際には、女性は露出の多い服は避けて絶対僧侶には触らないように、敬意を持って静かに見学するようにしましょう。
(文:南まい)
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