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落差なんと東京タワー3つ分!人類最後の秘境ギアナ高地に流れ落ちる約1kmの滝エンジェルフォールを見に行くには?
こんにちは。皆さんは世界三大瀑布と呼ばれる滝をご存知でしょうか?アメリカのナイアガラの滝、南米のイグアスの滝、そしてアフリカのビクトリアの滝です。でも世界一の落差を誇りながらもその三大瀑布に入らなかった滝、それがベネズエラのギアナ高地に位置するエンジェルフォールです。
その要因としては滝幅や水量などが影響していると考えられますが、イグアスが滝幅約4.5km、水量毎秒6万5千トンという規模なのに対してエンジェルフォールはたった一つのポイントから水道の蛇口をひねったような線状の滝です。しかしながら広大なテーブルマウンテンの一点から流れ落ちる約1Kmの滝は、圧倒的な迫力と存在感で実際目の前にすると世界中のどの滝よりも美しかったと表現する人もいるほどです。落差なんと東京タワー3つ分という滝を、皆さんは想像できますか?落下する水はそのあまりの落差により、途中で中空に拡散して霧状になってしまうため滝壺が存在しません。
またエンジェルフォールは、その秘境の絶景ぶりも世界一かもしれません。周りを囲むギアナ高地はテーブルマウンテンと密林のジャングルに覆われ、その99%が未だ人類未踏の地となっています。エンジェルフォールのある最大面積のテーブルマウンテン「アウヤンテプイ」は周囲650km、東京23区がすっぽり入ってしまうスケールで、ギアナ高地を含むカナイマ国立公園は1994年世界自然遺産に指定されています。
そんなエンジェルフォールを見に行くには、日本からは、はるか遠い道のりになります。まず日本からアメリカを乗り継ぎベネズエラへ。エンジェルフォールの玄関口カナイマまでは、一般的には5本ほどの飛行機乗り継ぎが必要です。またカナイマからエンジェルフォールの展望台までも大変な道のりで、吹きさらしのボートで3時間半ほど川を下り、島に上陸してから往復2時間以上のハードなジャングルトレッキングが必須になります。でもその苦労の末に見えるエンジェルフォールは感動もの!周りの景観とも相まって、手つかずの大自然と溶け込む風光明媚な滝のエネルギーを肌で感じることが出来るはずです。
世界三大瀑布を全て制覇したという旅のツワモノの方は、次は世界最後の秘境に流れる美しい滝を見に行ってみてはいかがでしょうか。
文:南まい
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