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カンボジア2(神聖な場所)
▲アンコールワットの中心塔の真上に昇った春分の太陽。「正面が東向き」に建てられているため、太陽は真後ろから劇的に昇ります。太陽と大塔の織りなすドラマは壮大なものです。
荒濱 では日本でもおなじみの「アンコールワット」について、『お二人だからこそ知る魅力』をお聞かせください。
ビチェットさん まずはその『規模』です。カンボジア語でアンコールは「村」、ワットは「寺」という名の通り、東西1.5km、南北1.2kmという『世界一大きな仏教遺跡』です。想像以上のスケールですよ。そして、アンコールワット前の「聖池」に映る『逆さアンコールワット』の姿や、朝焼けで空がオレンジに染まってゆく様など様々な表情が楽しめますが、特にオススメなのが、「春分の日」!実はアンコールワットには太陽神が祀られていることもあり、正面が東向きに建てられています。だから春分の日には、神殿の中心にそびえたつ巨大な塔の真後ろから太陽が〝劇的〟に昇ってくるんです。
サンポワさん 実際に遺跡内に足を踏み入れないと分からない精妙さも魅力ですよね。約753mもある第一回廊には、『精巧なレリーフ(浮彫)』が施された壁画がたくさんあり、見ごたえたっぷりです。また江戸時代に訪れた日本の武士・森本右近太夫(加藤清正の家臣)が残したとされる墨書も残っているんですよ。この墨書には日本のお客様も大変興味を持たれます。
荒濱 他のオススメの観光地もお聞かせください。
ビチェットさん 私は「バイヨン」ですね。本殿の塔に約200面もの観音菩薩が彫ってあるのですが、一つとして同じ表情のものがなく、美術館のような寺院なんです。
サンポワさん 私は「タ・プロム」です。巨大なガジュマル(巨木)が崩れつつある遺跡を支えている、自然と人工物がまさに「持ちつ持たれつ」のような関係で成り立っているところに神聖な気分を覚えます。
▲「梵天の古老」を意味するタ・プロム遺跡
荒濱 少し話は変わりますが、最近のカンボジアは観光地だけでなく、魅力がさらに増してきたようにも感じます。
サンポワさん そうですね。ここ数年で新しいホテルが次々とオープンしていて、日本人の方々も訪れやすくなっています。
ビチェットさん それから意外かもしれませんが、食事も"好評"ですね。カンボジアの料理はシルクロードによってもたらされた様々な国の料理がミックスされてできたんです。タイ料理ほど辛くもないですし中華料理ほど油を多く使わない、日本人のお客様の口に合うようですよ。
サンポワさん シェムリアップの「オールドマーケット」も人気ですよね。物価も安いし、お土産を探しながら、現地の人々と値段交渉を楽しむ姿をよく見かけます(笑)。
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空飛ぶ地球儀 編集部
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