奈良県2("日本のはじまり"を感じる)

"日本のはじまり"を感じる

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(写真提供:春日大社)

★春日大社 「式年造替(しきねんぞうたい)」★

春日大社の"式年造替"は、およそ20年に一度行われ、768年の創建以来1200年以上にわたって続けられてきました。本殿の位置を変え神様がお引っ越しする"遷宮"とは異なり、"造替"とは神様が仮殿にお住まいになりながら建て替えや修繕することをいいます。神様の尊さを再認識し感謝するとともに、次世代へとご存在を伝え継ぐ行事です。

森田 
世界遺産が3つあると話に挙がりましたが、中でも注目のスポットは、今年・来年が「式年造替(しきねんぞうたい)」の年にあたる「春日大社」ではないかと!

御池さん 
はい!「式年造替」は春日大社の数あるお祭りの中でも『最上の祭典』と言われ、建て替えや修復がおよそ20年に一度、創建以来一度も途切れることなく行われています。

森田 
式年造替を抜きにしても、春日大社は青空に映える朱色が見事で素晴らしい!

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(写真提供:春日大社)

御池さん 
参道がまたいいんですよ。うっそうとした木立の中、一本の道の両脇には苔生した石の灯篭、差し込む木漏れ日...。歩いているだけで自然と気が引き締まります。

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(写真提供:春日大社)

森田
私たち奈良出身者にとって「大神(おおみわ)神社」がまさにそんな場所です。日本最古の神社だからなのか、今も訪れる度に「お参りをしに来たんだ」という意識になるんですよ。鳥居を通る時、自然と一礼してしまう、そんな神聖な空気が流れています。

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(写真提供:大神神社)

御池さん 
昔は自然界に神様が宿っていると考えられていたので、大神神社は山(三輪山)そのものが御神体で、本殿がないという古代からの信仰の形が残っています。誰に教わったわけでもないけれど、現代に生きる私達の根っこにもその考え方ってあると思うんです。心の奥の無意識が奈良に繋がっている気がしますね。

森田 
大神神社といえば、日本酒(清酒)や手延べ素麺がはじめて作られた場所でもありますよね。

御池さん 
日本酒は室町時代に奈良市の正暦寺のお坊さんが清酒の醸造法を確立したとされ、都が奈良から遷ったあとでも"奈良が発祥"というのが興味深いですよね。余談ですが、「杉玉」はご存知ですか?

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森田 
酒屋さんの軒先に吊るされた丸い玉のことですか?

御池さん
はい。実はその杉玉も大神神社で作られているんですよ。毎年11月の新酒のシーズンになると大神神社で杉玉が作られて、全国の造り酒屋に配られるんです。

森田
杉玉も奈良がはじまりだったんですね!

>>>続き(奈良県3「今、はじまりの『奈良』へ」)はコチラ!

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