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チベットで標高4,000mの世界を体験!
標高4,000mの世界へ行ってきました!
みなさん、世界一標高が高い空港ってどこにあるかご存知ですか???
正解は、、、実は中国なんです!ちょっと意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
中国のどこにあるかというと、パンダや陳麻婆豆腐で有名な四川省にあります。
その標高はなんと4,411m!
四川省は中国の中でも標高6,000mを超える山を有する大自然が広がる場所。
今回はその先に広がる標高4,000mの世界へ行ってきました!
2013年9月にオープンした世界一高い空港「稲城亜丁空港」
稲城亜丁空港(ダオチェン・ヤーディンくうこう)へは四川省の省都・成都から国内線を利用して行くことができます。到着して空港の外へ出ると、、、空が青い!空気が薄い!
ゆっくり行動することを心掛けて、標高がかかれた記念碑へ。本当に4,411mだ~、と実感。
まるでUFOのような形をした空港をバックに記念写真スポットになっていて、飛行機を降りた乗客はみんな立ち寄るので、飛行機が到着した直後は大混雑!でも、訪れたからには絶対に写真におさめたいスポットです。
チベット仏教のお寺「邦普寺」
空港から稲城という町に行く途中、標高3,940mにある「邦普寺」に立ち寄りました。約900年前に建てられたこの地域でもっとも古いチベット仏教のお寺です。
過去・現在・未来を表した仏像が祀られており、バター茶の独特のにおいがする寺院内では、僧侶達が熱心に修行に励んでいました。
寺院には建物をぐるっと取り囲むようにたくさんのマニ車があります。
マニ車は回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があると言われています。
時計回りに回転させながら寺院の周りを一周すると、ちょっと神聖な気持ちになります。
標高3,700mの町「稲城」
空港から約50kmにある町「稲城」。町は人も車も少なく、住民はほとんどがチベット族。上海や北京に比べるととてものんびりとした雰囲気で、ここは本当に中国??という感じでした。
でも!この町の標高は3,700m!富士山と同じくらいの高さにあるのです。滞在中は深い呼吸を意識して、食べ過ぎず、飲み過ぎず、騒ぎ過ぎず、、、町の雰囲気と同じくゆったりとした気持ちで過ごしましょう。
町の入り口には「尊勝塔」という白い塔が建っています。標高3,750mにちなみ、塔の高さは37.5m。お天気がよければ真っ青な空にまぶしいくらいの白い塔が映えます。
その風光明媚な景色からよく映画やドラマの撮影地としても利用されているそう。
標高4,513m地点!稲城から香格里拉鎮へ続く道
稲城の町から亜丁自然保護区という観光地の拠点の町、香格里拉鎮まで約75km。
途中山道となり、峠を越えていきますが、その峠の一番標高が高いところが「波瓦山」。
標高はなんと4,513m!中々体験できる高さではありません。
風光明媚な車窓の景色を眺めながら、一路、香格里拉鎮へ。
この時期はシャクナゲとツツジが咲く季節で、場所によっては山の斜面に群生しているところもあり、目を楽しませてくれました!
3つの聖なる山を有する「亜丁自然保護区」
標高4,000m前後にある亜丁自然保護区は、チェンレースィ(標高6,032m)・チャナ・ドルジェ(標高5,958m)・ジャンペーヤン(標高5,958m)の3峰を中心とするエリアに広がっています。
3峰はそれぞれチベット仏教では、観音菩薩・金剛菩薩・文殊菩薩の化身とされており、聖山と大切にされています。
亜丁自然保護区へは、麓の町香格里拉鎮(標高2,900m)から専用バスで登山口(標高3,900m)まで、山道をくねくねと上ります。
途中チェンレースィ展望台に立ち寄ると、この時期山頂は雲や霧に隠れてしまうことが多く、今回も残念ながらチェンレースィの全貌は見ることができませんでしたが、はるか眼下にこれから向かう道が見えました。
まだまだ先は長い!
今回は、電気カートを利用してチャナ・ドルジェとジャンペーヤンを間近に見ることができる洛絨牛場と
頑張って歩いた先にあるチェンレースィを間近に見ることができる美しい湖チョモラ・ツォを訪れました。
いずれも登山口からの標高差は200~300m、4,000mを超えた場所まで往路は上り道!
やっぱり空気が薄い。。。
ちょっとの行動でもすぐに息が上がります。休み休みゆっくりと上らなくてはなりません。
でも、この辺りの地域は緯度が低く、また雨(湿気)が多いことなどから、他の4,000m地点と違って緑が多く、その分、酸素も多いのだとか。
確かに荒涼とした大地ではなく、緑豊かで高山植物が美しい大地が広がっていました。
そして、今回はなんとチェンレースィの氷河の崩落を目の前で見ることができました!
現地のガイドさんも初めて!と大興奮。めったにないことのようで、もうその場は大騒ぎでした。
空気が薄い中、頑張った甲斐があったなぁ~と思えるすばらしい瞬間でした!
いかがでしたでしょうか??
国土の広い中国には、まだまだ私達には馴染みがない秘境・絶景がたくさんあります!
これからもいろいろな秘境・絶景をご案内していきたいと思います。
是非みなさんも奥深い中国へ足を運んでみてください!
きっとそこには今まで知らなかった絶景が待っていますよ!
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