スペイン・ミハス("アンダルシアの白い宝石")

南スペインの「白い村」を代表する町・ミハス 眩い陽光と青空が包む白い宝石

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写真提供:スペイン政府観光局

果てしなく続く青空に降り注ぐ太陽の光。陽光を浴びて輝く白い家々。誰もが思い浮かべるスペインのイメージがそのまま残っていると言われるアンダルシア地方。そして風光明媚なこの土地の代名詞とされるのが約300kmにわたって続く海岸線「コスタ・デル・ソル(太陽海岸)」です。一年を通じて太陽の日差しに溢れた海沿いには、南スペイン特有の真っ白な壁の家が並ぶ「白い村」が点在しています。なかでも〝アンダルシアの白い宝石〟と讃えられる町「ミハス」は、まるで絵葉書のような美しい風景から「コスタ・デル・ソル」を代表する景観の地としてその名を馳せているのです。

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写真提供:スペイン政府観光局

抜けるような青空の下、レンガ色の屋根をした家々が山の斜面に広がる小さな町ミハス。ここでの楽しみは地図を片手にゆっくりと歩いて散策することです。土産物屋が並ぶ表通りから一歩裏道へ足を踏み入れると、そこに現れるのは青空と白壁の家々が見せるアンダルシア独特の色彩美の世界。鮮やかな青と白のコントラストに目を奪われながら、まるで一枚の絵の中に入り込んでいくかのような街歩きが楽しめるのです。まぶしい陽光を受けた白壁にはピンクのブーゲンビリアや真紅のゼラニウムが飾られ、白亜の町をよりいっそう美しく彩っています。

では、なぜ「白い壁」なのでしょう?それは、ここで暮らす人々の生活の知恵から。年間の日照日数が300日を超えるこの土地では、光を反射して日差しを和らげる白い色の漆喰が古くから使われていました。壁のレンガ自体も熱がこもらないように蜂の巣状の穴が開いているものが使われています。

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写真提供:スペイン政府観光局

この町には今もさまざまな形で昔ながらの伝統が息づいているのです。たとえば散歩途中で目にする刺繍入りの衣装を着けたロバの姿。小高い丘にあるミハスでは昔からロバタクシーが活躍しています。また、通りで見かける屋台で売られているのは、アーモンドと砂糖を和えた伝統のお菓子ガラピニャーダ。甘い香りが口いっぱいに広がるこのお菓子は町の風物詩として地元の人々に長く愛されている食文化の一つです。

町の高台まで散策すると、小さいながらも100年の伝統をもつ闘牛場も姿を見せます。入場見学をすれば闘牛士が牛と対峙するアリーナまで入ることが可能で、これはスペインでもなかなかできない貴重な体験。

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写真提供:スペイン政府観光局

闘牛場近くの展望台からは、角砂糖を積み重ねたかのように並ぶ白い家、紺碧の地中海、そして水平線の向こうにアフリカ大陸を望むこともできます。

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写真提供:スペイン政府観光局

そぞろ歩きするだけでも十分楽しめるミハスの町。歩きやすい靴を履いて、石畳の小路を心ゆくまで散策してみませんか?

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