中国・黄龍(深い森に住まう"黄金の龍")

深い森にひっそりと住まう〝黄金の龍〟 神秘の湖沼 世界遺産「黄龍」

黄龍
<画像提供:中国国家観光局大阪駐在事務所>

黄金色の鱗を持ち、雄叫びをあげ、天へと昇る龍...。 ここは、中国・四川省東北部の景勝地。龍の鱗のように幾重にも連なる石灰棚、龍の雄叫びのような滝の轟音、緩やかに蛇行する川の姿は、まるで伝説上の生物「龍」のよう。この地が「黄龍」と名付けられた由縁です。万年雪を抱く雪宝山(標高5,600m)を望む玉翠峰の麓。深い森の奥に姿を隠すように存在する黄龍は世界有数のカルスト地形で、緑豊かな山々と3,000を超える色鮮やかな湖沼群が独特の風景を描いています。周囲の森には絶滅危惧種であるジャイアントパンダやキンシコウといった珍しい動物も生息しており、その豊かな自然から「世界自然遺産」だけではなく「世界生物圏保護区」の2つに登録されています。

パンダ
<画像提供:中国国家観光局大阪駐在事務所>

黄龍を代表する見どころは、その美しさから「人間瑶池(この世の仙境)」と称される「五彩池」(標高3,600m)。透明度の高い水が石灰質によって形成された湖底をはっきりと写し出し、太陽の光に照らされ、空や緑の色と戯れては黄金色・青・緑・白など多様な色に変化する様子はまるで『万華鏡』のよう。長い歳月をかけて自然が創り上げた神秘の世界は、見る者を魅了してやみません。

黄龍
<画像提供:中国国家観光局大阪駐在事務所>

黄龍をさらに楽しむにはハイキングがおすすめ!まずはロープウェイで五彩池とほぼ同じ標高まで行きますのでご安心を。エリア内は遊歩道が整備されていて、ところどころに展望台もあるので、手軽に散策を楽しめます。しかし、3,000mを超える高所のため高山病には注意が必要です。遊歩道の途中にある休憩所を利用しながら美しい景色を堪能しましょう。五彩池から麓へ下る道の中間にある「争艶彩池」は、およそ650以上もの池からなる千枚田のように広がる彩池。五彩池に次いで、黄龍で2番目の大きさを誇り、文字通り艶やかに輝く美しい景観が楽しめます。

黄龍
<画像提供:中国国家観光局大阪駐在事務所>

五彩池のほとりにある「黄龍寺」は、中国の大河「黄河」の化身といわれる伝説上の王がこの地に黄龍を神として祀る廟を建てたといわれ、祀られている黄龍の神・黄龍真人は、今もなお人々の信仰の対象となっています。

黄龍寺
<画像提供:中国国家観光局大阪駐在事務所>

また、寺の下に建つ洞窟「黄龍洞」でもまた伝説が...黄龍が残した奇跡の水があり、あらゆる病気を治す効果があると言い伝えられています。奇跡ともいえる壮大で神秘的な景色を前に、人々は神の存在を思わずにはいられなかったのでしょう。黄金の龍は人々の祈りとともに、今日も天へ昇ります。

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